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ここ、と案内された体育館を覗いた相田先輩が、「え?」と驚いた声を出す、私も横から覗くと体育館は片面練習に使用しており、練習試合はどうやら片面でやるとの事。


「あぁ、来たか。今日はこっちだけでやってもらえるかな。」

「こちらこそよろしくお願いします…で、あの、これは…?」


相田先輩の疑問に対して、相手側の監督は、「今日はウチのレギュラーの軽い調整」だと答えた。


「トリプルスコアなどにならないように頼むよ」


おうおう、煽りよる煽りよる。
相田先輩や大我は勿論、他の選手もイラッと来ているようだった。……まぁ、前に挙げた二人はイラッどころで済む程度では無いが。
涼太がユニフォームを着ている時に、海常の監督が「お前は出さんぞ」と言った。


「各中学のエース級がごろごろいる、海常の中でもオマエは格が違うんだ

黄瀬抜きのレギュラーの相手も務まらんかもしれんのに…出したら試合にもならなくなってしまうよ……」

「な」

「大丈夫!ベンチにはオレ入ってるから!
あの人ギャフンと言わしてくれれば、多分オレ出してもらえるし!オレがわがまま言ってもいいスけど…

オレを引きずり出すことも出来ないようじゃ…
"キセキの世代"倒すとか言う資格もないしね」


へらりと言う涼太に納得せざるを得ない。涼太の言う通りここで、引きずり出せないとキセキなんて絶対倒せない。


「オイ!誠凛の皆さんを更衣室にご案内しろ!」


海常の監督の合図でウチは更衣室に案内されるようだった。相田先輩と軽く言葉を交わし、私はドリンク等の準備をするようにした。すると黒子が、涼太に声をかけた。


「アップはしといて下さい。出番待つとか無いんで…」

「あの…スミマセン、調整とかそーゆーのはムリかと…」

「「そんなヨユーはすぐ無くなると思いますよ」」


相田先輩も黒子に続けて発言をし、黒子と見事に声が揃っていた。まぁ……こうやって言い返すところ、私凄い好きだ。
楽しくなりそう。


『あ、スミマセン。ドリンクの準備したいんで、水道の場所教えて貰えませんか?』

「…?君どこかで見た顔だな」

『エッ偶然とかじゃ』

「カントク!Aっちは凄いんスよ!なんせ、中学時レギュラー全員には認められる程の実力者っスから!」

『うるさい黙って私は水道の場所を聞きたいの』

「帝光中か、レギュラーに認められていても高校を選ぶ目は無かったんだな」


ビキッと音がたちそうなほど青筋が額に浮かぶのを自分でも感じる。

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彩弥 Ayami(プロフ) - 突然のコメントで申し訳ないんですがすごく面白いので更新楽しみにしてますね! (2021年7月16日 7時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
- 更新楽しみにしてます!! (2021年2月20日 3時) (レス) id: 4dd6643142 (このIDを非表示/違反報告)
みうmiu - 更新〜〜〜〜 (2020年11月16日 10時) (レス) id: c3eee88dc9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:杜若 | 作成日時:2020年10月4日 19時

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