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『あ、相田先輩お疲れ様です…。
?何かいいことありましたか』
「キセキの世代いるとこと練習試合組んじゃった…」
と、嬉しそうにする相田先輩を見て口をあんぐりと開く、組んでくれるとしたらどこだろうか、都内?…都内なら青峰と真クンがいるが……だけど、この二人は今到底かなうような力が……いや、皆を信じよう。
「…あ、大牟田さん、キセキの世代と喧嘩中だったっけ?」
以前、相田先輩にキセキの世代とはどういう仲だったかと聞かれ、簡単に言えば喧嘩中と言っておいたのだ。
『ここから比較的近めの所のキセキなら普通に仲良いので大丈夫です。』
「辛かったら、無理しなくても大丈夫だからね」
『大丈夫です……まぁ、実をいえば、まだバスケは少し怖いかも…なんですよね。
でも、逃げたくないから。チームとして頑張りたいんです。』
アイツらにもう一度純粋にバスケを楽しんで欲しいという気持ちはある。その為にも、誠凛のバスケが間違って無いことを思い知らせないと。
「期待してるわよ、大牟田さん」
『ありがとうございます。』
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さてと、タオル準備出来たし…
『?電話だ……もしもし黒子クンどうしたの』
〈今、戻ってくるのまずいです〉
『まずいって言ってもね、もう体育館の前に居るんだわ……それより何この女子……』
〈それは……〉
『んー?……は?』
携帯を耳に当てて空いている扉から中を見ると、見覚えのある金髪が目に入る。相田先輩が組んだ練習試合の相手って……海常高校?いやでもなんでここにいるの?今日じゃないでしょ。
『黄瀬、クン』
「え……Aっち……う、うわぁっ!会いたかったっス!!」
『来ないで!!』
「!…ど、どうしてっスか?」
『……アンタさ、中学の時高校誘ってきた時も言ったけど。自分がしたこと忘れたの?
……呑気にヘラヘラヘラヘラして……』
私が睨みつけるとビクリと体を揺らして一歩下がる涼太、でも、私が手に持っているものを見て驚いていた。
「バスケ部、なんスか」
『……それが何?私言ったよねアンタのこと…いや、キセキのこと嫌いだって。』
「でも、アレは、粟野の」
『メイは私の気持ちを理解出来る親友なの。』
涼太なんかほってタオルを所定の位置に置き、振り向く。そして、涼太の近くまで歩いていく。
『アンタなんか無理なの』
「……うぅっ!やっぱり!それ嘘っスね!」
『え』
「嘘つく時の癖!出てるんスもん!」
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彩弥 Ayami(プロフ) - 突然のコメントで申し訳ないんですがすごく面白いので更新楽しみにしてますね! (2021年7月16日 7時) (レス) id: ea9a1583d4 (このIDを非表示/違反報告)
兎 - 更新楽しみにしてます!! (2021年2月20日 3時) (レス) id: 4dd6643142 (このIDを非表示/違反報告)
みうmiu - 更新〜〜〜〜 (2020年11月16日 10時) (レス) id: c3eee88dc9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:杜若 | 作成日時:2020年10月4日 19時