近くて遠い《2》 (ページ3)

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一体こんな悪戯をするのは誰なんだろう。

日に日にひどくなってく悪戯に会社に行くのが怖くて

誰かに相談できない苦しさもあり、既に精神がギリギリだった。

『はぁー。』

何となく、急にお母さんの声が聞きたくなって

久しぶりに実家に電話を掛けてみる。

《母「はいはい、もしもし？」》

『あ、もしもし？お母さん？』

声を聞いただけなのに、安心して涙が溢れる。

《母「電話掛けてくるなんて珍しいなぁ、どないしたん？」》

『んっ…っ…元気かなー？って』

《母「ちょっと、泣いてんの？どうしたん？

何か嫌なことでもあった？」》

『ちょっと、色々あってさ』

《望母「誰ー？もしかしてAちゃん？」》

電話越しに望のお母さんの声が聞こえた。

『望ママと一緒だったの？』

《母「今な、みんなでたこ焼きパーティーしてたんよ」》

《望母「ちょちょちょ！変わって変わってー？

もしもし！？望ママやけど」》

『お久しぶりです』

《望母「東京生活どう？何か辛いことない？」》

『んー……大変なことばっかり、かな』

《望母「やだ、元気ないやん。

何があったん？てか望は何してんの？

Aちゃんの側おって使えんやつやな！」》

『ふふっ、望も仕事忙しいみたいですよ』

《望母「仕事忙しいんはええけど、なぁ？

無理したあかんで？辛なったらすぐ帰ってき？

昔っからあんたは頑張りすぎるから心配やわ。

望のおかんが言うのも変やけど…笑」》

そっか、大阪に帰るのもありなのかな。

って、つい甘えてしまいそうになる。

『んーん、もう少しだけ頑張る。

帰りたなったら帰るよ、ありがとう。』

《望母「そっ？何かあったらすぐ電話しいや？

てか望隣の家に住んでんねんから、すぐこき使い！

ったく、望にももっと見たれって電話せなあかんな。

あと、大毅にも！」》

『あ、いーのいーの！

私が急にお母さんたちの声聞きたくなって電話しただけだから！

内緒にしといて？』

《望母「んー、そうかぁ？Aちゃんがそう言うなら黙っとくわ。

…あ、お母さんに変わろか？」》

『んーん。

もうお風呂入って寝るから、お母さんによろしく伝えといて？』

《望母「あ、風邪引くからクーラー付けっぱなしで寝たあかんよ？」》

『うん、ありがとう。笑

おやすみなさい』

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