侑似の狐拾ったら私の人生めちゃくちゃなんですが。【2】

胸元を ページ6

貴方side



白の方を見る



白｢げほっ、｣



『…』



ぐいっ、と胸元を引っ張り、屈んで、白だけに聞こえるように囁く



『次、あんなことしたら』



『あんたを殺す、あんたの存在すらなかったかのように。死んでも呪う、ずっと、ずっとずっとずっとずっと呪ってやる』



白｢ひっ｣



手を離し、立ち上がる



『…』



侑｢何言ったん？あいつ顔面蒼白やん｣



『ん？いーや、なんもないよ！』ﾆｺｯ



侑｢ほぉか…｣



『…』



『お母さん、お父さん、私にはもう、雪谷一族は救えない』



侑母｢！…そう、やね｣



侑父｢おん…｣



根までもが、腐っている



素｢雪谷一族はこっちで処罰するがァ、いいのかァ？｣



『…私は、良い』



侑母｢お願いするわ｣



侑父｢おん｣



素｢おら、行くぞォ｣



今度は素戔嗚尊がギチギチに拘束をする



『どこで処罰するの？』



月｢天界に連れていき、処罰します｣



『分かった、ありがとう』



ガッ、と拘束している紐を素戔嗚尊が引っ張り白達を連行する



白｢いや！！離して！！｣



白｢離しなさいってば！！｣



素｢うるせェ｣



白｢離しなさいって言ってるでしょう！！｣



『…うるさい』



白｢！！｣



『…いい加減大人しくしてよ』



白｢っ…｣



天｢それでは、帰りますね｣



『うん、ありがとう』



フッ、と三貴神が消える



『…』



『あ、え？』



侑｢？｣



目の前がくらくらと揺れ



視界がぼやける



頭がガンガン叩かれているように痛い



…あ、これ多分、妖力、切れだ



『ごめ、もう、限、界』



侑｢！A！！｣



ﾌﾞﾂﾝｯ、とそこで意識が途切れた



＿＿

Noside



ﾊﾞﾀﾝ、とAが倒れそうになったところを侑が支えた



侑｢A…！｣



侑母｢た、多分妖力切れや、侑に妖力分けてあれだけの戦いをして、｣



侑｢っ、｣



侑父｢はよ帰るで、Aちゃんを休ませんと…！｣



哀｢…私たちは、これから、｣



ク｢この建物も、荒廃したものを妖力で建て直しただけで…何時間後には…｣



ア｢どうすんの哀ちゃ〜ん｣



侑母｢住むところがないなら、宮家にくるか？｣



哀｢！！｣



銀｢！？｣



侑父｢俺もええけど、侑は…｣



侑｢別に…Aに救ってもらったんやろ、気にせん｣



侑母｢おん、なら4人とも、来ぃや｣



マ｢まじ感謝！｣



哀｢ありが、とう…｣

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