侑似の狐拾ったら私の人生めちゃくちゃなんですが。【2】

手を握る ページ7

Noside



侑父｢ここが家や｣



がちゃ、と侑父がドアを開ける



侑｢はよ、休ませんと…｣



侑はAを抱えて自分の部屋のドアを乱雑に開けベットに横にならせた



侑｢…｣



＿



哀｢宮侑っていう子、本当にAが好きなのね｣



角｢あれは相当好きだよね｣



銀｢相思相愛やなぁ｣



＊＊＊



侑side



侑｢…A、すまん…｣



Aが妖力切れになったのは半分は俺のせいや



侑｢…っ、はやく、おきてや｣



『…』



侑｢…いま、Aは…なにしとぉ…？｣



『…』



＊宮侑くん＊



…？



＊私の声が、聞こえますか？＊



…聞こえ、とる、誰や…




＊あなたの祖先…宮一族の祖先です、A以外にも声が聞こえるようです＊



！巫女さん…！！



＊Aは元々妖力の多い子。数時間後には目を覚ましますよ。Aは昏睡にはなりにくいのです＊



ほんまか、



＊ふふ、はい。…宮侑くん、Aのこと、頼みましたよ。＊



！



＊Aを、守って＊



…おん



＊では、頼みましたよ＿＿＊



侑｢…｣



それから、声は聞こえんくなった



侑｢A、｣



白くて細っこい手を優しく握る



侑｢なぁ、俺、伝えたいことぎょうさんあるねん｣



＊＊＊



貴方side



『っ…いたた』



少し頭が痛い



『…！侑、』



私の手を優しく包むように握って寝ている侑の姿がそこにあった



『…』



『侑、』



侑｢…？ん、？｣



侑｢…！A！！｣



がばっ、と効果音がつきそうなほどの勢いで抱きついてくる侑



『うわわっ、』



侑｢A、｣



『ん？』



侑｢…なぁ、｣



伏せ目がちに私の顔を覗き込む侑



『！！！』



侑｢好きや、｣



『う、ん』



侑｢俺と…その、付き合うて？｣




ぽりぽりと人差し指で頬を掻きながら私の方を見る侑



『…ふふ、うん、もちろん』



『私も大好きだよ、』



侑｢！！おんっ、｣



『…あと、ずっと手握っててくれてありがと』



侑｢そ、れは、素直に受け取ってええ…やつ？｣



『あはは、うん。ええやつ。』



侑｢ふは、ほぉか、｣



『お母さん達の所行こうか、心配かけちゃったし』



侑｢せやな｣



『あ、でも、少し肩貸してもらっていい？まだ頭痛くて…』



侑｢おん、全然ええよ｣



『ごめん、ありがと、』



侑の肩を借りてリビングに移動する

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