宮侑似の狐拾ったら人生変わった

家事 ページ23

貴方side



『…ふぅ、ご馳走様でした』



私のお皿とみんなの分のお皿を下げる



『…お母さん、私が洗い物しとくね』



侑母｢！…おん、ありがとぉ｣



＊＊＊



ｼﾞｬｰｰ



…お母さんか…小さい頃に両親を無くしてから、"お母さん"って言うこと、なかったなぁ



…お父さんって、呼んでもいいかなぁ



『お母さん、か』



ｼﾞｬｰｰ



『…』



＿



《侑母｢あ、もちろんAちゃんやって宮家の子みたいなもんやろ？｣》



＿



…そう言われた時、すごく嬉しかった。



宮家の子、か



…宮、A、か。



『あははっ！語呂悪〜』



ｷｭｯ



『…よーし。終わったっ』



侑母｢ありがとぉ｣



…お母さん



『ううん、"親孝行"だから！』



侑母｢！…はぁぁ、嬉しいわ｣



『…小さい頃は、親孝行できなかったから。』



侑母｢…小さい頃に、亡くなられたん？｣



『…うん、だから親孝行できなかったの。』



侑母｢ほうか…｣



『…洗濯物、セットしてきていい？』



侑母｢そこまでせんでもええよ？｣



『ううん、いいの。』



侑母｢！ほうか、ほな頼むわ。｣



『うん！』



…ほんとうの、お母さんみたいだ



＊＊＊


…とりあえず侑の部屋と治の部屋とお父さんの部屋まわるか



ｺﾝｺﾝ



『侑、いる？』



侑｢なんや？｣



『洗濯物、ある？』



侑｢あ、頼むわ｣



『はいよ』



ｶﾞﾁｬ、とドアが開き色々渡される



カゴに入れよう



『ありがとー。』



侑｢おん｣



ﾊﾞﾀﾝ



ｺﾝｺﾝ



『治、洗濯物ある？』



治｢あ、あるで｣



靴下など色々渡され、カゴに入れる



『ありがとー。』



ｺﾝｺﾝ



『…お、お父さん、洗濯物ある？』



侑父｢あ、これら頼むわ｣



お父さんからも渡され、カゴに入れる



『わかった、ありがとう』



…



ﾋﾟｯ、ﾋﾟｯ



…よし、洗濯物セットOK、あとは終わるまで待つだけ



＊＊＊



『お母さん終わったよ』



侑母｢ほんま助かったわ、ありがとぉ｣



『ううん。大丈夫』



…お風呂掃除とかトイレ掃除とかしておくか



『あと色々やっとくからお母さんは待ってて大丈夫だよ。』



侑母｢ふは、ありがとぉ｣



『ふふ、うん！』

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