103話 ページ9
Noside
侑「チッ…なんやねんここ」
青城に侵入した侑は、罠だらけの屋敷に戸惑いを隠せずにいた
まあ第一、罠にひっかかってはいないが。
侑「及川と話すまで俺は諦めないで…!」
*
及「岩ちゃん、なんかさっきから屋敷の罠がそこらじゅう作動するのに防犯カメラに誰も映らないよ〜!!」
岩「誤作動じゃねえのか」
そんなわけないじゃん!及川さん仕立ての罠だよ!と訳の分からないことをほざいていると、次の罠が作動し、ブザーが鳴った
岩「確かにこれだけ鳴るのはおかしいな」
及「…ほんと、誰かが"わざと"鳴らしてるみたいだね」
及川が眉に皺を寄せると、顎に手を当てて目を伏せた
及「…!まさか___」
及川がなにかを言い終わる前に、及川の目を前を銃弾が横切った
岩「!誰だ!!!」
*__
『…侑、汰雅、孝樹……』
颯「…心配、していらっしゃますか?」
『当たり前でしょ、してるに決まってる』
颯「…大丈夫ですよ、ボスもあの2人も……お強いですから」
*__
岩「!誰だ!!!」
汰「おいおい…まだボス見つかってねえのに撃っていいのか?」
孝「別に良いでしょう、どれだけ探しても見つかりませんし」
岩「ッ…」
及「…?!」
及川が口を大きく開け目を見開くと、頬にツツ…と冷や汗が伝う
孝「…あの時はお世話になりました、
…元、ボス」
汰「…孝樹やめろ、こいつはボスなんて呼んでいい存在じゃねえ」
俺らのボスは、もうこいつじゃないと苦しそうに呟いた
及「なんで、お前らが…」
あの時殺したはずだと、微かに聞き取れるような声で言い放つ
汰「…確かに俺らはあの時殺された
"筈だった"
組織の秘密を漏らしたという濡れ衣を着せられ、路地裏で殺されかけた」
孝「…もう少しで死ぬ、そんなとき俺たちを助けたのが、今のボス…宮侑だったのです」
及川が歯を食いしばり指先が白く変色するほど拳を握りしめた
岩「…」
孝「ボスは何も聞かず俺たちに衣食住を提供してくださった。」
懐かしむような目をしていた孝樹の瞳から、スゥ…と光が消えた
孝「…お前らはクズだ、穢れきったゴミクズだ。ただ人を殺して、優越感に浸る殺人鬼だろう?」
及「…言わせておけば、お前らが俺に勝てるわけないだろ」
汰「さあな、それは今の俺らの実力を見てから言えよ」
ダンッ、と汰雅と孝樹が同時に地面を力強く蹴った
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紅映 花(プロフ) - ぷるーすとるさん» わーい!!!ありがとうございます!!!!!!!!! (2022年3月26日 15時) (レス) @page5 id: bf47e679f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるーすとる - 一気読みしてしまいました…!すごく好きです!文章では伝わり切らないほどテンションぶち上がっております! (2022年3月16日 22時) (レス) @page14 id: d164243b11 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - シラスチャンさん» うわああああんんんんおまたせしてすみません!!!!!更新頻度あげられるよう頑張ります!!! (2021年8月11日 20時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
シラスチャン(プロフ) - 待ってました! (2021年8月8日 16時) (レス) id: d01cf80ca9 (このIDを非表示/違反報告)
紅映 花(プロフ) - 月宮神楽さん» お待たせしてすみませんんんんんんん!!!!!侑はイケメンだと思ってます( (2021年8月7日 19時) (レス) id: 363f6bd2a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅映 花 | 作成日時:2021年2月16日 19時