貴方のために出来ること part.6【名探偵コナン】

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「落ち着いて！昴(・)さん!!」


「っ！す、すみません……つい……」


名前の部分を強調したからか、はっとして声の声量を落とす赤井さん。落ち着いてくれたみたいなので、俺が知ってる事を話す。と言っても以前、東都タワーのエレベーターで一緒に閉じ込められただけだけど。


その事を説明すると、なんとも悲しげな雰囲気に変わってしまった。この猫なんなんだ？と赤井さんに説明を求める。


「この子は……──」


詳しい話を聞くと、赤井さんの飼い猫だとわかった。２年前に遊びに行ったっきり帰って来ないと。つい先日スーパーの駐車場で見かけたが逃げられてしまい、再度探しているところなのだと。


「昴の兄ちゃん、嫌われたんじゃねぇか？」


「元太君!!」


「そんな言い方は無いですよ！」


「なんだよ……思ったこと言っただけだろ……」


元太の言葉にぴしりと固まってしまった赤井さん。ぼそぼそと「あいつが俺を嫌いに……？」って呟いてる。今の言葉は相当ショックだったみたいだ……。


何とか赤井さんを宥め、気を取り直したのを確認。そして赤井さんとはその場で別れた。


携帯に送って貰った画像を頼りに、猫探しを始める。二時間くらい聞き込みや猫のたまり場を探し回ったが、まったく手がかりすら見つからない。どうしたものかと考えていたら


ぐぅぅぅ……！


という音が響いた。元凶は元太の腹の音。確かにそろそろ昼の時間。飯を食おうって事になり移動することにした＿＿。


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