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心愛の姿 ページ30
なんだか不思議な気分だった。
見た目は自分。
だけど中身は間違いなく別人だった。
心愛の姿を初めて見たから昨日の心愛が変だったのかどうか正直分からなかった。
けれど、なんだか想像していた通りだった。
物腰柔らかくて、少し寡黙で、
人１「本当に心愛がいるんですね。」
さとみ「そうだね。どうだった？」
人１「心愛がいつもどんな風なのかわからないから、昨日の心愛が変なのかわからないけど、私は心愛が好きだなと思いました。」
さとみ「そっか。それ聞いたら心愛ちゃんうれしいと思うよ。」
人１「なんでこんなに思い詰めているんだろう。」
さとみ「どうしてだろうね。」
人１「先生にもわからないんですか。」
さとみ「わからないっていうか。これは人１ちゃんが分かってあげないとダメなことだと思う。」
そういわれてはっとした。
私は今まで心愛のことを理解しているつもりだったけれど、本当はそんなことなかったのかもしれない。
向き合っているふりをして結局は逃げていたのかもしれない。
人１「先生。じんかくこうかんの感覚を狭めることってできますか？今は一週間に一回だけれど、三日に一回とか。」
さとみ「旬に相談してみる。心愛ちゃんにも相談してみるといいかも。」
人１「次の人格交換のときに交換日記で聞いてみます。あと、今私が心愛に対して思っていることも書いてみます。」
さとみ「いいことだと思う。」
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作者名：RiNNA | 作成日時：2019年1月8日 23時
