黙りやがれ公子様 【3】

久しぶり ページ3

鍾離さんに壁ドンをされた私


近い、良い匂いする、やばい


私の脳内はこの３つで埋め尽くされていた


『デジャヴを感じる…………』


「それは……お前は俺以外にもこういうことをされた事があると言うことか………はぁ……やはり叩き込むしかないようだな」


頬に置かれていた手が滑るように顎に移動して流れるように顎を掬われた


そして鍾離さんとの顔の距離、約3センチ


あっ、、これまた終わったわ〜、と思考を放棄しようとしたその時







「はいはいは〜〜〜〜〜〜〜い！！！！！！2人とも何してるのかな〜〜〜〜〜？？？？？」







今1番聞きたくて聞きたくない声が鼓膜を揺らした





『あーー！どこ行ってたんですか！？心配したんですよ！！！！』





『タルタリヤさん！！！』






「公子殿………久しいな」


「うん久しぶり。とりあえず先生はAちゃんから離れようね」


少し不機嫌な顔になった鍾離さんをタルタリヤさんはグググググ、と力づくで私から引き剥がしたあと私を抱き締めた




『貴方私に何したか覚えてますか？？？？記憶はどこいきました？？？？？』


「俺を心配しててくれたんだね。嬉しいなぁ♡」


『おい話を聞「安心してね！俺は君からは離れないからね！」鍾離さーーん？「堅如磐石！！」ナイスプレイ！！』



私も力づくでタルタリヤさんを引き剥がしたあとタルタリヤさんから5歩くらい離れた


『ちょ、とりあえずタルタリヤさんは半径2メートル以内に入らないでください。鍾離さんは半径1メートルね』


マジ記憶なくなったんか


「公子殿は今本当にAに会うべきか考えたのか？」


「やだなぁ先生、俺とAちゃんはキスした仲だよ♡」


『ウワヤバイヤバイ過去一でヤバくないですかその発言！！』


鳥肌が立ち、さらに5歩ほど離れて体を震わせた


『えっ、ヤバ、えっまさか私めちゃくちゃヤバい人にめちゃくちゃヤバい事しちゃった感じ？？』


にこにことこちらを見続けてるタルタリヤさんに恐怖しながら鍾離さんに目を向けた


『アッ…………ア〜〜！！！』


顔がガチギレてる。私鍾離さんのあんな顔見た事ないんだけど


「すまない公子殿……一戦を交えないだろうか」


「鍾離先生からその言葉を聞けるとはね……へぇ、そんなにAちゃんが大事なんだ」


状況が掴めてない私を置いて2人はそそくさとどこかへ行ってしまった



『は、だ、誰か、誰かとても包容力のある人！ジンさん！！トーマさん！！』

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