ブラシノキ ページ38
※リーマン ※実年齢無視 ※裏有り
細かいことは気にせずに読んで頂ければ幸いです
ar side .
「ねえ、来世は何になりたい?」
隣に座る恋人から、唐突に投げかけられた質問。
「え〜…考えたこともなかったなあ……伊野ちゃんは?」
「俺はねー、猫かなあ。自由気ままで楽しそうじゃん?」
「ははっ確かに、伊野ちゃん猫っぽいとこあるもんね」
「そう?そんな大ちゃんは犬っぽいよね〜」
「…あー、はは…そうかな」
折角大好きな恋人と一緒にいるのに、上手く笑えない。気を遣ってくれてるのが分かるのに、その気持ちに返せない自分がどうしようもなく嫌になる。
それでも…気にならずにはいられなかった。
「…ねえ、伊野ちゃん……本当によかったの?」
「なにが?」
「…最後に一緒にいるのが、俺で。
本当に、後悔してない?」
一瞬驚いた表情を見せた彼だけど、すぐに目尻を下げてにっこりと微笑んだ。
「も〜何回言わせんの。家族にはちゃんとお別れ言ったし、地元の友達とも最後に馬鹿したからいいんだって 」
「…そっか」
「……大ちゃんは?…もしかして、後悔してる?」
そう問いかける瞳が不安そうに揺れる。
いつも通り余裕そうに笑っているけど、伊野ちゃんだって怖いよね。それは同じな筈なのに、俺ばかり辛い顔を見せていた。
…今日で、"最後"なのに
彼氏の俺が弱気になってたら、駄目だよね
「するわけないでしょ…?
…寧ろ、伊野ちゃんが最後に選んでくれたのが、俺で嬉しい」
「んふふ、よかった。俺もすっごい嬉しい」
俺の腕に自身の腕を絡ませ、体をぴっとり密着させてくる伊野ちゃんに、鼓動が早くなるのを感じた。
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にゃるる - 返信ありがとうございます泣泣 新垢待ってますっ!!!またむにこめさんのお話が読める日を楽しみにしております(≧∀≦) (1月13日 23時) (レス) id: 9df1e97525 (このIDを非表示/違反報告)
むにこめ(プロフ) - にゃるるさん» お話気に入っていただいて嬉しいです、ありがとうございます…!アカウント突然消してしまい申し訳ありません。移行先はまだ作っていないので、出来次第お知らせさせていただきますね。ar王子とinも少し加筆修正して載せる予定ですので、もう暫くお待ちくださいm(_ _)m (1月9日 17時) (レス) id: 467faef54a (このIDを非表示/違反報告)
にゃるる - むにこめさんのarin作品大好きです泣 話は変わって申し訳ないのですがTwitterのアカウントが消えてしまったみたいなのですが、移行先のアカウントを教えていただくことは可能ですか?泣 Twitterの方で読んでいた王子arとinのお話もまた読みたくて... (1月3日 2時) (レス) id: 9985c4f555 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むにこめ | 作成日時:2023年3月19日 15時