いつかの春の話 ページ6
「吐いたらスッキリしたろ？」
「...はい」
か細い返事が返ってきて少し不安になる
「こういう時はポカリとかが良いのかもしれないけどお茶がいい？」
「お茶がいいです」
平日の昼間に公園にいるのは少し変な感じで
ベンチに座る俺の近くには沢山の桜の木がある
「電車弱いの？」
「いえ、１回倒れてからダメになって...
そのせいで志望校全部落ちました。
なんかそんな自分にガッカリしたっていうか
親とか周りをガッカリさせた自分にガッカリしたっていうか...悪循環ですよねほんと」
俺は櫻井の腕をくっと引っ張って
倒れさせた。
「えっ？！何を」
「深く考えなさんな 膝貸してやる」
「膝枕とか恥ずかしくないですか？」
「俺は恥ずかしくないよ〜大人だから」
トントンと寝転がっている櫻井の肩を叩く
「先生は何の教師なんですか？」
「音楽 らしくないでしょ」
「...いえそんなことないです
叩くリズムが気持ちいい」
風が吹いた 春の風が
桜が降って 櫻井の頭にひらりと舞い降りた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 70人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みさみさ - この感じ、好きです (2017年2月19日 3時) (
レス) id: c0b301a96a (このIDを非表示/違反報告)
金魚(プロフ) - Miu@にのあいさん» ありがとうございます！！ (2017年1月29日 13時) (レス) id: 6f980a44ec (このIDを非表示/違反報告)
Miu@にのあい(プロフ) - すごく凄く面白かったです！大好きな物語でした！読みながらにやけてたし笑笑 お疲れ様でした！これからも頑張ってください！！！ (2017年1月29日 7時) (レス) id: c95a928919 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 翔潤より山のほうが多いと思います。大宮は好きだけど山は地雷って人もいるので注意付けしたほうがいいと思います。最後に、キーワードに付けるほど翔潤なんかほとんどないですよ。翔潤と大宮が好きだけど、山や櫻葉は地雷な人にはただの地獄です。 (2016年11月21日 13時) (レス) id: d1f7013e90 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：金魚 | 作成日時：2016年9月28日 22時
