恋のかたち 気象系 O×N

昔の話~番外編~2 ページ41

久しぶりの彼は
大人びていて驚いた。


喫茶店に流れる落ち着く音楽だけが響く


「ごめんな こんな用事で」


「いいよ 全然 どうせこんな用事じゃなきゃ
会わないし〜はい、こんなんでいい？」


色紙を俺に差し出す
俺はそれを受け取ってバックに入れた


「うん。ありがとう
それにしても、モデルになってるなんて
びっくりした」


「そう？まあでもまだ全然よ
バイトだってしてるし...そういや髪の毛伸びたな」


「ん？そりゃずっと坊主なわけないじゃん」


「そっか部活終わって伸ばしたわけか〜
なんかスーツって制服と違って全然違うな雰囲気。雅紀がスーツ「にのってさかっこいいな」



口に出た言葉はほんとにそう思ったからで
ずっと隣にいた彼は思ったよりずっとずっと
かっこよかったんだと今気づいた



「俺さ、ニノのこと見てるようで
ちゃんと見てなかったんだなあって」



ニノは照れ臭そうにフッと笑うと


「それは言える
雅紀は野球バカで野球のことしか考えてなくて
どうせ頭なんかグローブの形してるんでしょ」


「なになになんかあたり強くない？」


ニノは飲み物が無くなったコップを揺らして
氷をくるくる回している







「俺さあ...なんで俺ニノと仲良かったのかなーなんてふと思ってさ」

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