検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:74,473 hit

ページ37

帰り道。
少し海によろうと行って
俺は先生と浜辺を歩いた。


「いいんですか?」


俺が声をかけると 何が? と
タバコを吸いながら聞いてきた。


「好きだったんでしょ?
あんたが捨てられたやつなんでしょ?」


そう言うと少し驚いた顔をしてから
前を向いて先を歩き出した


「もーいいんだ 忘れちゃったよ昔の話だし...
でも、もう別にかっこつけるわけじゃないけど
櫻井が幸せにさ人を好きになって好きって言えてそれでなんか..」


風が吹いた先生が吸っている煙草の煙が
空に吸い込まれて雲になる


「うん、なんか良かったなあとか思うんだよ」


先生の背中は悲しそうで
きっと顔はもっと悲しい顔をしてる


なんだそれ...なんだよそれ
それじゃあ先生には一生 ずっと幸せなんか
来ないじゃん



「馬鹿じゃねえの」


気づけば声にしてしまっていた。


「馬鹿かよ」

先生が笑って応える。


なんで笑ってんだよ...
なんだよそれ


「温いーよ ほんとかっこつけ
馬鹿みてえ!馬っ鹿じゃないの!?
ばーか!!ばっかばーーか!!!」


「ちょっにのみ...」


「それでいいわけ!?
あんた あんまし惨めじゃん!!
人の幸せとかどーとかって
それじゃあ あんたはどうなんだよ!?
あんたの 幸せはなんなんだよ!!」


涙が何故かこみ上げる
きっと俺は悔しいんだ きっとそうだ


「ふられてんのに捨てられてんのに
ヘラヘラしてんじゃねえよ!
なんであんたが全部尻拭いしてんだよ!
怒れよ!!寂しそうに笑うなよ!
なんで...あんたは あんたはもっと...」


もっと幸せになれるはずなのに


俺は涙が堪えられなくなって
その場から逃げ出すように走り出した


「ちょっ待てって二宮!!待てってば!!」

後ろから腕を掴まれ引き寄せられて
バランスを崩しその場に倒れた

涙が止まらない
ずっとずっと涙が止まらない

「痛い...何すんの馬鹿 追いかけてくんな
俺もう知らない あんたなんか
もうヤダ もう...」


唇が先生の唇が俺の唇に触れた。

幸せ→←嘘じゃない



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.8/10 (49 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
70人がお気に入り
設定タグ:大宮 , 山コンビ , 翔潤   
作品ジャンル:タレント
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みさみさ - この感じ、好きです (2017年2月19日 3時) (レス) id: c0b301a96a (このIDを非表示/違反報告)
金魚(プロフ) - Miu@にのあいさん» ありがとうございます!! (2017年1月29日 13時) (レス) id: 6f980a44ec (このIDを非表示/違反報告)
Miu@にのあい(プロフ) - すごく凄く面白かったです!大好きな物語でした!読みながらにやけてたし笑笑 お疲れ様でした!これからも頑張ってください!!! (2017年1月29日 7時) (レス) id: c95a928919 (このIDを非表示/違反報告)
夏子 - 翔潤より山のほうが多いと思います。大宮は好きだけど山は地雷って人もいるので注意付けしたほうがいいと思います。最後に、キーワードに付けるほど翔潤なんかほとんどないですよ。翔潤と大宮が好きだけど、山や櫻葉は地雷な人にはただの地獄です。 (2016年11月21日 13時) (レス) id: d1f7013e90 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:金魚 | 作成日時:2016年9月28日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。