恋のかたち 気象系 O×N

向かう ページ34

俺は喜んだ
その事をすごく後悔した。


好きな人に好きな人がいて
そんなの当たり前に起こることで

それならその好きな人には幸せでいてほしい



櫻井に電話をするが繋がらない

少し待ってみてもなかかってくる様子ない
いつもなら必ずかけ直してくるのに

嫌な予感がした。


俺が昨日何の相談もさせなかったから
櫻井はまた松本の家に行く気がした

きっとたぶん次は全部を終わらすために


そんな気がしてならなかった。


俺は靴を急いで履いて家を出た。

みんな幸せになれたら嬉しい
それで正解のはずなんだ。


こんなに走るのは久々だ
いつぶりだっけ？

そうだ 二宮が変なやつに絡まれて


「先生？」


声がかかって走っていた足を止めた
まだ制服姿の二宮がいた


「お前 何やってんの！？」

「先生こそ そんな走ってどこへ？
あ、櫻井さんのとこですか？」


なんでこいつはいつも勘がいいのだろう


「じゃあ お供します！ 行きましょう！」

「はあ！？」


腕を掴まれて引っ張られる


「どっちですか？」

「お前 風呂入ってないだろ」

「入ってないです 入りたい」

「汚ねえ〜」

「先生が泣いたりするからじゃないですか」

「その話をするな！」



傍から見たらすごく気味の悪い
2人に見えたはずだ

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