恋のかたち 気象系 O×N

久しぶり ページ17

土曜日。
雅紀が学校に来る日。


行かないつもりだったけど...
気づけば学校に来ていた

会いたくないでも、
一目見ておきたい気もした

中庭をそんな気持ちで歩いていたら
声がした。


「にの？」


にの 懐かしいその呼び方
癖のある声。

ああ 会っちゃった。


振り返ると野球部のユニフォームを着た
雅紀の姿があった。


「久しぶり 午後からじゃないの試合」

「そうだけど 朝から練習してんの」

「あら それは大変」

「他人事だなあ にのは(笑)」


ぎこちない 変な空気

ずっと考えていたことがあった
あのメールが来てから。


やっぱり雅紀はバカで真っ直ぐで良い奴で
俺は最低な奴って事。


ずっと友達だと思ってたやつに
キスされて、告白されて
普通なら話すらしてくれないはずなのに
それをこうやって話してくれる
メールもくれた



やっぱり好き 大好き




でも、、、






「俺さ...彼女できたよ」

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