恋のかたち 気象系 O×N

残業 ページ12

「俺はふられましたよ」


ふられた


女に？いや、違うだろ
そうだとしたら えらいな...
当たって砕けたわけか


そんな勇気どっかに置いてきてしまった
あーあー歳をとるってのは良いことなんか
１つもない


家のベランダで夜空を見上げて見たが

夜空は星が１つも見えなくて
気分も一緒に暗くなる。

タバコの煙が夜空へ登って行く。


リリリッと携帯が鳴る音がして
俺は部屋に入った


いつも行くバーのマスターの名前が
表示されていて少し驚きすぐに電話に出た


「はい？なんかあった？」

「大ちゃん？この前にお持ち帰りした子
今日も来てるんだけど」


お持ち帰り...途中までだけど
てか、今日も行ってんのかよ


「神山って奴知ってる？
最近ウロつく怪しいやつでさ薬とかそういうの
勧めて来んの そいつが今その子に絡んでってんだけど一応さ 先生でしょ大ちゃん」


なんでバレてんだよ 絶対言ったなあいつ
しかもなに面倒な事に巻き込まれてんだか...


「分かった 今から行く
ヤバそうだったら時間稼ぎお願い」


なんだこれ 残業？
払ってもらおう 残業代...


俺はコートを羽織って急いで家を出た。

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