十四話:愛情とは ページ16
いく宛もない俺は家族の元でくらした
母「ほら確り働きなさい!」
父「さっさと飯作らんかァ!」
ドガッドガッ
『……ごめんなさい』
姉「お母さーん」
母「どうしたの?」
姉「お腹すいた」
母「すぐ作らせるから待ってて」
『………』
なんのための俺は生きているんだ?
これじゃあまるで絶望のシンデレラ
姫になれず、ただ虚しく言うことを聞く人形
人形はもう嫌だ
愛なんて要らない
温もりが欲しい
上部だけでも構わない
愛されていたかった
夜
父さん母さん
ねぇ、俺は本当にここに居るの?
何時も何時も兄さんと姉さんばかり
俺が駄目な奴だから?
気持ち悪いから?
……二度と会いたくない
サヨウナラ
何でだろう
とても身体が熱い
あぁ痛いな
右目の痣が痛いな
暗い暗い
何もミエナイ
何もカンジナイ
ねぇ……誰か俺を……
「殺してくれ……」
俺は家族を殺した
血塗れの手
家を飛び出し、路地裏に飛び込んだ
そこで大きな蛇を見付けた
『……怪我をしているのか?』
[シャァァ!近付くな!人間!]
『…ごめんね俺は人間じゃないんだ』
[…私の…言葉がわかるのか?]
『…コクン…』
俺はその蛇に寄りかかって座った
『お前も一人なのか…』
[…]
『俺は一人。人間は俺を愛してくれない。だから、家族を殺した』
周りに何故か動物が集まってきた
『悲しくて悔しく苦しくてやめたくて……何が善だ何が悪だ…俺にはもう何もわからないよ』
[…スッ]
黒猫や鴉、野良犬野良猫、蛇や蜥蜴が俺に寄ってきた
色んな言葉が頭に流れてくる
[…大丈夫だよ…]
[…もう一人じゃないよ…]
(((僕たちが君を守るから)))
初めて涙が零れた
[…主の名が聞きたい]
さっきの大きな蛇が問う
『…人体実験用実験台717号…A・ヘルサレア……だったと思う…』
[…A…これからは私達が居る。私達が貴女の家族になってあげます]
『…いいの……?』
[…はい。私の名前は月麟。よろしくお願い致します]
『…ありがとう…月麟…』
それから色んな事を学んだ
狩りの基本
体術
護衛術
殺し方
寝床の選び方
等々……
俺はそんな中続けていた事があった
『…っは……ハハハ……』
家から持ち出した包丁で自身の腕を切りつける
言わば自傷
これだけが俺の生きている証拠
血が流れて…痛いって思って…
生きているって感じる
この感覚がたまらなかった
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ふぉー - 東京テディベア!?結ンデ開イテ羅刹ト骸!?好きなのばっかでうれしいです! (2018年5月5日 20時) (レス) id: 66f0d3f2d9 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - ウサリボンさん» ウサボリンさんありがとうございます!頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします! (2017年1月15日 21時) (レス) id: 37e09111c9 (このIDを非表示/違反報告)
ウサリボン - 弥生さん» すっごく面白かった。更新楽しみ待ってます (2017年1月15日 15時) (レス) id: e9a33ecc63 (このIDを非表示/違反報告)
弥生(プロフ) - 風和里@マリヤさん» ありがとうございます!頑張ります! (2017年1月9日 13時) (レス) id: 37e09111c9 (このIDを非表示/違反報告)
風和里@マリヤ(プロフ) - こんにちはぁ!風和里@マリヤです!すごく面白かったです(*≧∀≦*)これからも頑張って下さい! (2017年1月8日 15時) (レス) id: bbbc3b94cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:弥生 | 作成日時:2017年1月6日 22時