【d！/短編集】夜が、明けるまで【合作】 (ページ9)

今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:20,876 hit

・ページ9

sha「あんな、俺寂しかったんよ」

泣き止んだシャオが急に話し始める。

sha「あの日。何かが原因で離れてしまった日。めっちゃ寂しかった。最初は我慢できると思ったけど無理やった。お前がいない生活なんて耐えられんかった。もうAは俺の生活においていなきゃいけない、それくらい大事な人やった」

「でも、私なにもやってないよ？寧ろ迷惑かけてるし」

シャオの介護によりすこしはましになった喉でしゃべる。

sha「何言っとるん。Aは俺の隣にいるだけで落ち着かせてくれる。これ以上Aにもとめるものがあるか」

それに、全然迷惑じゃないしな！と笑顔で言うシャオロンにまたもドキドキする私がいる。

直後、急にシャオが真顔になり不覚にもそんな顔にすぐドキッとしてしまう。

sha「それにお前はおれにとっての大事な大事なお星さんやった。お前が元気やから俺も元気でいられる。それと、お前いるとなんか胸が熱くなんねん。それでな、一人の時にこう考えてたん。
Aと話したい、Aとバカ騒ぎしたい、Aと一緒におりたいって。

あぁ、好きなんだなって」

その時のシャオの顔は真顔だけれども耳がまっかっかだった。

シャオ、狡いね。私が思ってた事全部言っちゃうんだもん。

「私だって、シャオがいないとき辛かった。それにお星さんとか言ってるけど私から見たらシャオだって私のカッコいいお星さまなんだけらね？小さいころから私を守ってくれて、優しくて、男らしくて、そんなシャオが私は好き」

小声ながらもシャオの方を見ながら自分の気持ちを伝えた。が、言い切った瞬間恥ずかしさのあまりシャオと視線をわざと外す。

今の私はきっと茹蛸だ。

sha「⋯⋯A」

静かな空間で彼の声が響く。

好きです。俺と付き合ってください

何度その言葉を待っていただろう。あなたの口からその言葉が聞こえるのを。

「⋯⋯はい！」

私は再度頬に伝う雫を流しながら答えた。

その日は暗い世界に初めて2つの並んだ星がキラキラと輝きながら現れたのだった。