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ページ8

「シ゛ャオ⋯⋯⋯」

寝っ転がりながらもなんとか愛しの人の名前を口にする。

何日も声を出さなかったAの声は枯れていた。もちろんそれは声だけではなく体も同じだった。

隣で彼からもらった赤いアネモネを見つめる。

あぁ、シャオが私を見たらどんな反応をするかな?心配してくれるのかな?嘲笑うかな?

意識を保つことすらままならずもう一回寝ようとしたとき



『A!』



遠くで誰かが私を呼ぶ声が聞こえた。最初は花を渡してくれたシャオの声が私の中で流されているだけかと思い気にしなかったが、声は徐々に近づいてくる。

最後の力と希望を込めて、ゆっくりと起き上がる。

声のする方を見ると暗闇から一人、こちらに走りながらやってくる。


「っっ!!」


何度願っただろう、彼がわたしのところに帰ってくることを。

何度想像しただろう、愛しい人とまた暮らせる日がくることを。

温かい雫が頬を伝う。
それは果てることなく溢れ出てくる。




sha「A!」

「シャ゛オ゛⋯⋯!」





こちらに走ったのは紛れもない私が大好きなシャオロンだった。

シャオは私にたどり着くとぎゅっと温かく抱きしめてくれる。その力は強いが手は少し震えていた。


私も抱き返し2人でその場で泣き疲れるまで泣いていた。


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JYUreホれン(プロフ) - すみません!できました! (2022年7月16日 22時) (レス) id: d6b6edf1e2 (このIDを非表示/違反報告)
えま(プロフ) - あ……終わりました!(報告おっそ)有難う御座いました! (2022年6月14日 7時) (レス) id: d04fbe416d (このIDを非表示/違反報告)
モキュさン(プロフ) - フゥ……書き終わりました((報告遅い))皆様の作品も心より楽しみにしております‼️ (2022年6月11日 22時) (レス) id: 2c5e2c02ce (このIDを非表示/違反報告)
JYUreホれン(プロフ) - ありがとうございます! 姉に作れと言っておきました!! (2022年6月11日 20時) (レス) id: d6b6edf1e2 (このIDを非表示/違反報告)
さくらんぼ双子(プロフ) - JYUreホれンさん» 大丈夫ですよー (2022年6月11日 17時) (レス) id: b167e19be9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さくらんぼ双子 x他3人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2022年6月8日 20時

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