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「だって、まだ迷ってるってことは、俺のことも考えてくれてるってことだろ？」
こくん、と肯定の意を示すと、うらたさんは満足そうに頷いた。
「だから、いまはそれでいいよ。これから、いっぱい悩むんだろうけどさ」
うらたさんは、いちど空を見上げて、ふう、と大きく息を吐いた。
空には星が瞬きはじめている。
最近は上を見ることもなかったから、こんなにも星が見えることに少し驚いた。
「こんなこと言ったら、余計悩ませるだけなのは、分かってるんだけどさ」
うらたさんは、少しだけ迷ってから、そういった。
それから、そっと右手を私の髪に差し込んだ。
そのまま、髪を梳くようにして手を滑らせる。
「A、好きだよ」
うらたさんが囁くように言った言葉は、切なげでどこか甘い響きを孕んでいた。
「誰にも、渡したくない」
あめ玉みたいに溶かされてしまいそうなほど甘い声が、私の頭に響く。
「お前の隣には俺がいたい。お前の泣ける場所になってやりたい」
真っ直ぐに見つめられる翡翠の瞳の瞳の奥には、微笑みにも似た淡い光が浮かんでいる。
「俺はさ、坂田みたいに言葉にするのは上手く出来ないけどさ。大好きなんだよ、Aが」
泣きそうな顔で、うらたさんは笑った。
切なくて、苦しそうに顔をゆがめながら、彼は不器用な笑みを作った。
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りひと(プロフ) - みかんさん» みかん様/ コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです♪今後ともよろしくお願いいたします！ (2020年1月1日 10時) (
レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
みかん - 完結おめでとうございます！りひとさんの作品大好きです。これからも応援しています、頑張ってください！ (2020年1月1日 9時) (レス) id: 6edfb9ce46 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - しぃさん» しぃ様/コメントありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです！今後とも応援のほどよろしくお願いいたします！またコメントお待ちしておりますね♪ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
りひと(プロフ) - まつりさん» まつり様/ありがとうございます！新年には新しい作品も投稿してまいりますので、今後ともよろしくお願いします♪またコメントお待ちしておりますね！ (2019年12月31日 20時) (レス) id: d056bbadb9 (このIDを非表示/違反報告)
しぃ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても好きな作品なので2人分のルートを作ってくださり、とても嬉しかったです！他の作品の更新も楽しみにしています (2019年12月31日 19時) (レス) id: 42c92e6201 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りひと
| 作成日時：2019年12月24日 11時
