道具なんて一生嫌だ。-狂 愛-【出水公平】

狂愛 ９ ページ10

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______お前の道具になるつもりは更々ない。
だから、俺から離れてくれ。

出水side

目を覚ますと朝と同じ見慣れない天井。
まさかっ！！

がばっ

勢いよく飛び起きると俺が恐れた存在ではなく、
太刀川さんや風間さん、主にA級の隊員達が多く来てくれた。

太刀川「出水！！」

出水「なんで……俺…」

米屋「廊下で蹲ってるところを見かけて医務室に連れて来たんだよ」

出水「……はぁ……」

俯く。
今は皆んなの顔を見るのが怖い。

「どうしたの？公平…」

初めて愛した、愛しい人からの一言。
今は怖くて仕方ない。

風間「聞きたい事がある」

出水「突っ込んでない程度でお願いします」

風間「なんでさっきは学校に行っていたなどと嘘を吐いたんだ？」

全員「「「！！？」」」

出水「((ぎくっ」

なんで風間さんが？待てよ…マジでなんで知ってるんだ？

出水「……突っ込んでます」

風間「答えたくないだけだろう。
まぁ、いい。


なんで最近ボーダーを休む事が多い？」

出水「…自業自得なだけです。
体調管理を自分でしてなかったし、色々用事もあって……」

ピロン♪

出水「あっ…すみません」

俺はスマホを見る。

目黒任務終わったぁ?実は近くまで来てるんだぁ♪一緒に遊びましょ♡

メッセージを見ると背筋が凍った。

出水「嘘だろ…」

緑川「どうしたの？いずみん先輩」

出水「俺……帰ります」

そう言って荷物をまとめ、医務室を出た。
名前を呼ばれている気がしたが、気にせず、


走った。





アイツが来たら、バレてしまうから。




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