言えない事。3つ目 ページ3
君に伝えたい。前編
瑜伽side
私は好きな人がいる。
その人は…
風間蒼也。
蒼也とは小学校からの先輩?
みたいな感じで
最初はただの友達だった。
そう、友達。
でも
いつしか彼に、惹かれていった。
いつだったかな?
私が12歳の時だったかな。
私は「恋」を知らなかった。
だから、蒼也本人に聞けば分かると思った。
蒼也に聞いた。
それは…「好意」だ。
それだけだった。
でも、蒼也が言葉を発している時
蒼也の顔が赤かったのを覚えている。
15歳。
私が、蒼也が通っている進学校に受かったら
話を聞いてほしい。
そう伝えた。
蒼也の返事は
「分かった。」
その一言だった。
私は、見事に進学校に受かった。
私は急いで蒼也が居るところへ行った。
話せば長くなるだろう。
「はぁ……そ、うや…はぁ…」
風間「普?どうだった?試験は。」
「うっ…」
風間「う?」
「受かったよ!」
風間「そうか、良かったな。
頑張ったな、普。」
そう言って蒼也は私の頭を撫でてくれた。
「ありがとう!蒼也!」
風間「そうだ、話たい事とはなんだ?」
「へ!?」
風間「言ってただろう?
話したい事がある、と」
「…う、ん…あるよ」
風間「話たい事とはなんだ?」
「落ち着いて聞いてね。」
風間「あぁ。」
「これを聞いても嫌いにならないでね。」
風間「当たり前だ。」
「私、そっ、蒼也が好き!好きなの!」
風間「は?」
「好きなの!ずっと、好きだったの。」
私の目から涙が零れる。
風間「わ、分かった。
気持ちは嬉しい、でも…お前の気持ちには
応えられない、すまない。」
「知って、る。
分かって、た、よ…蒼也。」
私は震えた声で曖昧な返事をした。
ギュッ
「え?」
私は蒼也に抱きしめられた。
風間「嬉しかった、ありがとな。普。」
「うん!、私もありがとう、振ってくれて。」
ナデナデ
蒼也は私の頭を撫でてくれた。
風間「そろそろ、帰るか。」
「うん!」
帰り道、蒼也は私の手を握ってくれた。
今でも覚えている。
今だって、蒼也が好き、だから。
2人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナ - 素敵でした! (2018年8月25日 14時) (レス) id: 39aa6b1bfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:モノノベ | 作成日時:2018年6月14日 18時