夕日 21月 ページ21
赤司side
______まぁ、精々頑張ってよ。
そこで俺とアイツの会話は途切れた。
俺の弱さはずっと喋りかけてくる。
《俺の為に生きてくれ。》
馬鹿だったのかもしれない。
しょうがなかった。
俺が言えるのは自分が弱い。
ただそれだけ。
「征十郎くん？」
赤司「なっ、なんだ？」
「どうしたの？」
赤司「なんでもないよ。」
「今日から部活行ってもいいの？」
赤司「あぁ、是非来てくれ。」
「うん！」
もしかしたら、このまま…
__________駄目だって、言ってるでしょ？
『なっ！』
_______いい加減目を覚ましなよ。
_________彼女は殺すべきだろ？
『聞いていたのか』
______そりゃ、嫌でも聞こえるでしょ。
『耳でも塞いでいろ』
__________無理だね。
『やってみればいいだろう』
_______彼女を殺せ、これは……
___________絶対だ。
『絶対か…』
うるさい、
助けたいんだ。
殺したくないんだ。
黛には笑っていてほしいんだ。
赤司「黛、」
「なに？」
赤司「笑っていてくれ」
「？…うん、私はずっと殺してもらうまで
征十郎くんのとなりで笑ってるよ。」
赤司「っ…！そうか、良かった」
「うん！」
_______だから言ったろ？殺すべきだ、って
『俺が決める事だ。』
______失うのはそっちだよ。
「部活楽しみだな〜」
赤司「そう言ってもらえて嬉しいよ」
「ほんとだよ、楽しみだから！」
赤司「マネージャーは結構居るが
同い年の桃井さつきを知っているか？」
「誰？」
赤司「多分、仲良くなるぞ」
「ほんと？やっぱり楽しみだぁ〜」
黒子とは知り合いなのか？
聞きたいけど言えない。
もし…
なに考えているんだ俺は…
続く (更新停止中)
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作者名：モノノベ | 作成日時：2018年6月17日 14時
