＊突然泣き出すドッキリ＊ ページ12
｢…何してんの｣
｢みかん食ってるんです｣
｢…誰ん家で？｣
｢そらるさんの家ですね｣
｢…誰のみかんを？｣
｢そらるさんのですかねぇ…｣
そう言うとそらるさんは重たいため息をついた。今日はそらるさんにドッキリをしかけに来た、と言っても過言ではない。
普通に遊びに来ただけなんですけどね。先輩なんやけど。
｢すみません…ふふっ｣
｢なんで笑ってんの…まぁ勝手に食べてもらっていいんだけど。｣
｢ありがとうございまぁす｣
おっと、みかんを食べてる場合ではない。ドッキリしなきゃいけないんだよねぇ。
そらるさんはいつも寝そうな顔しててだるそうな顔してて冷静で大人っぽくて…。そんなそらるさんをドッキリに仕掛けてみたいと思った。
｢…｣
｢何、悩み事？｣
｢へへ、いや、違いますよ｣
え、勘鋭すぎん？自分そんなに顔に出てたかな…。声に出てたとか？ドッキリがモロバレするかもしれない…！まぁこっちの方が自分的には燃えるんよねぇ…！
ふとそらるさんが目を離した隙にすっと涙腺を緩ませた。するとほろりと溢れる涙。
｢………A？｣
｢…ぁ、れ？なんで泣いてんやろ、すみませ、｣
謝ろうとした＿＿これも演技だけど＿＿その時、ふわっと優しい香りがして暖かい体に包み込まれていることに気がついた。
｢…おれの、せい？｣
｢っ、ぢがいまず…そらるさんじゃ、ないです｣
抱きしめていた手が震えていた。声も、震えている。
なんか思ってたのと違う展開にキョドってちゃんと否定する。だけどそう言うのはそらるさんにはプレッシャーにしかならないのか。
｢ご、めん｣
｢うぇ？！…な、なんで謝ることなんて！｣
｢……そぅ｣
数秒静かに抱きしめられている状態が続き、その後すぅと息の吸う音が聞こえる。そして耳元でふっと声が降ってきた。
｢……うそつき。｣
耳元で聞こえた声がずんと背骨の下まで響いた。心臓が下から震え上がるように心拍数を上げる。
大人の色っぽい声に腰が抜けて……なんてそんなこと起きる訳ないと思ってた。目を見開いてパクパクと口を仰ぐとそらるさんはにっと笑った。
｢…泣くのじょーずじゃん｣
｢……は、っ、…ぇ？｣
｢それ、ドッキリでしょ…違う？｣
｢ぇ、ど、きりですけど。｣
｢ほんとに泣かれてたらどうしようと思ったけど…｣
そらるさんが手を離すとかくんと床に尻もちをついてしまう。なに、この人。
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咲魔＿ジャジャ麺 - 返信おくれてすいません(返信のしかたわかんね)夢主ちゃんのプロフィール？のところです (2019年2月9日 9時) (
レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 咲魔さん» 誤字指摘ありがとうございます。御手数ですが何話か教えて頂けないでしょうか…？ (2019年1月30日 22時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
咲魔 - 踏みいれたら滑って溺れだってかんじになってますよ！私のまちがえだったらすみません (2019年1月26日 18時) (レス) id: ac3afb786c (このIDを非表示/違反報告)
もなか(プロフ) - 続編期待してますぅぅぅぅぅぅうう！これからも頑張ってください！(=^･ω･^=) (2019年1月8日 13時) (レス) id: 61ac364567 (このIDを非表示/違反報告)
り ん ご。(プロフ) - 続編！？？？！え？！？あ、初コメです！！ (2019年1月8日 13時) (レス) id: 505bb4d23f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しょうゆのすけ | 作成日時：2018年12月28日 22時
