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互いの好きな所を言わないと出れない部屋 ページ18

「…元気の良いところ」

「可愛いところ!」

「…うるさい所」


【それは悪口です】


何度も見たそのモニターの表記にため息をつく。私は言い換えるように『…声がよく通る』と言うととんとんと事は進んでいく。





あのキスの後私にもたれ掛かるようにかくんと眠り込んでしまった浦田。蹴り飛ばされたセンラさんは私からペリっと浦田を剥がしてくれた。


「…僕、やりたくてやってる訳やないし、うらたんもそりゃあ焦れったかったやろなぁ…申し訳なかったです」

「……どういう事ですか」

「上様の命令です。…と言ってもタイプの女の子とお題に沿って遊ぶだけでお給料とかそんなうまい話があるかいなって話ですよねぇ。」


軽々と小柄の浦田を抱き抱えクスッと笑って意地悪そうに問う。


「僕とうらたんのキス、どっちの方が気持ち良かったですか?」

「…っ、らた」

「聞こえませーん」


私は吐き捨てるように『なんでもないです』と言って部屋を出た。まぁ外なんて続かず、そこにはすやすやと眠る坂田が。


【お互いに好きな所を100個言わないと出れない部屋】

【言い終わるまで扉は開きません】


そこで、冒頭に戻るのだが。

折り返し地点もすぎ、そろそろ底をつくのも当然と言ったところに入る。私は5個目ぐらいからもう坂田の好きなところとか無くなってきて、適当に褒めて言っているうちに、とんとんと時間は過ぎた。


「ねーねー、もうないの?俺まだまだ出るで」

「………髪の毛がサラサラ」



【既に言ってます】



「あぁもう!!!」


私は最後の手段に出る。下手したら変に関わられるから使いたくなかったけど、もう後がない、『…かっこいいところ』と小さく漏らすと次はさかたんの番になる。


「へぇ、俺かっこいい?」

「うるさい」

「じゃあ俺はー、唇の柔らかさが好き!」

「なんで分かるの…」

「1回してくれてるでしょ。学校ではビンタしてくんのに自分から俺に、ちゅーって!」

「…っそれは…お題に従っただけ」

「でももう時間切れやったやん」


私は声を詰まらせた。そして私の番になる。ヤケになってお世辞を並べる。お世辞が正しいのがまた憎い。


「…時々、男になるところ」

「……どゆこと?」

「坂田、いつもおちゃらけてるのに、突然その、目が…」


なんだか、自分でも言っている意味がわからなくなってもごもごすると坂田が顔を近づけた。








「___こんな感じ?」

*→←*



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しらす - は?猫耳さかたんとか天使かよ (2019年4月23日 13時) (レス) id: f34e486c2f (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - Blackgirlさん» コメントありがとうございます。続編もご期待に添えるよう頑張らせていただきます (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
しょうゆのすけ(プロフ) - 歩さん» コメントありがとうございます。続編もよろしくお願いします…! (2019年2月24日 15時) (レス) id: d6c32b13a2 (このIDを非表示/違反報告)
Blackgirl(プロフ) - みんな一途で可愛い。続編期待してるで。 (2019年2月22日 23時) (レス) id: 61c7222caa (このIDを非表示/違反報告)
- ついに続編ですか!!おめでとうございます!黒幕も出てきた(?)事だし、これからの展開が更に楽しみです!続編もふぁいとですっ! (2019年2月22日 20時) (レス) id: 13020661c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しょうゆのすけ | 作成日時:2019年1月21日 16時

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