男子校だなんて聞いてない2【歌い手】

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｢こらー！ドタドタうるさいぞ。もう一応消灯時間来るんだよ。｣


ドアを開けて入って来たのは伊藤先生。

時計を見るともう12時がすぎていた。まじか時間早い。

確かに、ご飯食べ終えて部屋に帰ってきたのが10時ぐらいだった。


｢えー待ってくださいよ歌詞太郎せんせー｣

｢こらそっちの名前で呼ぶなっ｣



あまちゅが伊藤先生の事をからかう。そういやこの学校の卒業生で、今歌い手やりながら生活しているって聞いたな。

私も歌い手やりながら仕事して、歌の関係の仕事に就きたい…なんて。


みんな一人一人音楽のためにこの学校に入ったんだと思う。多分。



｢1回だけ王様ゲームしたら部屋戻りますんで…｣



そらるが丁寧にそう言うと納得してないけど納得したのか、『絶対すぐ終わらせろよ？女の子いるんだから気をつけろ！』だなんて言いながら扉を閉めて行く。



大丈夫。こんなゴリラがキュンキュンストーリーに走るわけない。




｢じゃあやるでー？｣


丁寧にジョーカーと1から8までの数字のカードを取ってまぜあわせる。


そして綺麗に床に置いた。



みんなそれぞれに色んな顔をしてカードを取っていく。

ゆっくり取る者や、すぐに取ってしまう者。


取った後にバレバレな表情。

全部全部楽しい。




｢おーさまだーれだ！！！！！｣

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