男子校だなんて聞いてない2【歌い手】

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肝試し。


それは男女で墓地などの周辺を探索する遊び。

また、脅かすがわの仕事もあり、交代して夏の寒い夜を懐中電灯1つで歩くのだ。


そして、


人間性によってはこの遊びが苦手な子もいる。



｢やら、むり、帰る……｣

｢滑舌回ってないで｣



笑うけど、そっと頭をぽんぽんしてくれるセンラくんは絶対男子校じゃない方が良かったよなって思う。

良い彼氏になるとおもう。胸毛以外は。




｢はい！では、寮メンバー5人の所は2人が脅かし役に、へへへ、3人が今からぐるりと1周肝試ししマース！へへへ、で、4人グループの所は―――｣

｢先生が壊滅的にキモイんだけど｣

｢こういうのすごい好きな人やから、かなりこりてる肝試しになると思うで｣

｢もうやだ……帰りたい…｣




くじを引くと、私は先にうらたとさかたんと脅かし役らしい。

しませんが先に肝試しに行くことになった。

先生に案内されて脅かし役は、衣装を着て決められた位置に隠れる。





｢……A、めっちゃ可愛ええねんけどどうする｣

｢ケータイもってきた。撮ろうぜ。｣

｢やめてくんない？キモイんだけど｣




私は幽霊らしくて、袖の長い白ワンピースに飛び血が付いている。

髪も下ろさないといけないらしくて、邪魔で仕方ない。

お二人はゾンビのようです。早く帰りたい。

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