山田家長女の私。【ヒプノシスマイク】

プロローグ ページ1

Aside


昔から、他の兄弟と違うこの容姿が好きじゃなかった。


家族で女なのは自分だけで。

大切にされていると感じると共に、自分だけ違う扱いなのが嫌いだった。


中学生になれば、訳もわからず虐められた。


高校生になって、一兄達がBuster Bros!!!というチームを結成してからは、もっといじめが酷くなった。



馬鹿な私はその時にやっとなぜ自分が虐められていたのかを理解した。




私の容姿が兄達と違うから。


私が山田を名乗ると彼らの恥になるから。


私が…


私がそんな私が彼らと一緒にいるのがどうしても気に食わなかったらしい。



だから、彼らと並んで歩いていた私は、一歩後ろを歩いた。


人前で仲のいい所は見せないようにした。







いつからかな。

心配してくる一兄がうざく感じてきたのは。









いつからだっけ。

じろ兄と喧嘩ばかりするようになったのは。









いつからだった…？

私の部屋に来てボードゲームをしようと誘う三郎の誘いを断りだしたのは。







あぁ、そんな事をしていたから…



『鏡に移る私は、こんなに醜く歪んで見えるようになったのか…。』

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