料理2 ページ22
一「……凄く手際いいな」
「え?」
一「いや、料理得意なのかなって…」
「ん〜どうでしょう?祖母が料理上手で私が幼い頃から色々と教わっていたんです。"女は料理が出来ないとモテないわ"って」
一「ははっ。すげぇな」
「はい。でも当時は本当にモテないって信じてて……不器用ながらも祖母みたいに料理上手になろうって努力してたんですよっ」
一「まあその気持ちは少なからず分かる……
俺も最初の頃はへたっぴだったからな」
「一郎さんはどうして料理を?」
一「両親が出て行ってから片寄った食事ばかりで、育ち盛りにはやっぱりバランスの取れた食事をとって欲しいだろ。だからな……」
一郎さんの視線の先には二郎くんと三郎くんがいた
「弟思いなんですね…羨ましいです」
一「そうか?」
「そうですよ。私もそんなふうに愛されて見たいです……」
一「え、、と……」
「あ〜そうじゃなくて……
でも、祖母の話によると私が産まれた時
両親は激愛しまくりだったらしいですよ?」
「でも母は直ぐに寝込んでしまって。
不治の病だったらしいです…父は必死にお金を貯めて何とか治そうと。でも、事故にあって…前に話した通り、私が物心ついた時には両親はいなかったんです」
「その代わり祖母が沢山愛情をくれましたけど祖母も祖母で病を抱えていましたから……」
「……人ってどうしてこんなにも脆いんでしょうね___ごめんなさい!こんな話をするつもりじゃ……」
一「謝んなくていい。俺はもっと聞きたいぜ…Aの話……少しは楽になれるんじゃないか?」
「そうですかね…」
一「……Aは俺の事どう思っているか知らないが、少しは頼って欲しい。そうやって悩んでいる顔より笑っている顔の方が俺は好きだ」
「い、一郎さん……カッコよすぎます、、」
一「そうか?そうやって言われると嬉しいもんだな…」
一「よし!この話はまた後でな。まずは料理の続きしようぜ!」
「はい!そうですね」
少しは楽になったかも、、
私は気づかないうちに過去に囚われていた。
のかな?
一郎さん…優しくて、、勘違いしてしまいそう
でも、この関係も2ヶ月で終わる
もっと長く続いてほしい____なんて……
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よる - リアルかぁ…リアルなぁ…リアルは大変だよね…私もこれ使うの?!って言うお勉強してて辛いですよ…でもでも!リアルは大切だから頑張れです! (2019年7月11日 0時) (レス) id: 0e862b92d3 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - 大変ですね…!リアル優先です!休むところはちゃんと休んでください!また更新されるの楽しみに待ってます! (2019年4月17日 20時) (レス) id: d9d30c6415 (このIDを非表示/違反報告)
雪奈(プロフ) - ももえさん» ありがとうございます!ぼちぼちになりますが更新していけたら良いなと思います。面白いと言って下さり嬉しいです(*'▽'*)♪これからも応援の程、よろしくお願い致しますm(_ _)m (2019年3月16日 17時) (レス) id: d825d3b6cf (このIDを非表示/違反報告)
ももえ - とても面白いです!更新楽しみにしています! (2019年3月16日 15時) (レス) id: e2a587358a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆき | 作成日時:2019年2月7日 3時