ゲームばっかりしてないで (志麻) ページ12
you side
私と志麻くんが同棲する為に借りたお部屋は所謂2LDKで、私達の年齢にしたらそこそこなお部屋なわけですが、キッチンに立ってる私から見えるのは志麻くんの背中。
テレビにずっと目を向けてる志麻くんが今何をしてるかって言うと最近流行りの乱闘ゲーム。
朝ご飯を食べてからずっとだからそれこそ3時間近く。私が話しかけても空返事ばっかりで、ゲームだけじゃなくて私も構ってよ〜なんて普段思わない事まで思い始める。
元々志麻くんは、根っからのゲーム好きだしパーソナルスペースを崩されるのは好きじゃないのもわかってるから出来るだけそっとしておきたい。
だけどそれとこれとは別なんだ。
彼女しかも、同棲中の彼女をせっかくの休日に3時間近く放ったらかしにするとは何事だ。
まあそうじゃなくても朝から3時間も休みもせず仮面に向き合ってる志麻くんの体も心配なわけで
「志麻くんー?そろそろ休憩してお茶にしない?」
島「ごめん後で」
「後でってお茶冷めちゃうもん貰い物のお菓子もそろそろ賞味期限切れちゃうから」
島「後で食っとくから〜てか暇なんやったら出掛けてくれば?」
「でももうお湯沸かしちゃったもん」
島「沸かし直せばいいやん」
「そうじゃないでしょ〜折角の休日なんだしゲームばっか構ってないで私も構ってって」
そういうとポカーンと口を開けてこっちを見る志麻くん。実にあほ面。
「ね?嫁入り前の可愛い可愛い女の子からのお願いですよ〜」
島「それが無ければ100点やったわ、、」
そういいながらなんだかんだゲームを中断してくれる志麻くんはとっても優しい彼氏です。
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作者名:ちーずたると | 作成日時:2018年11月20日 3時