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3−1 何事にも人事を尽くすのだよ ページ10

真太郎のシュートによって1on1は終了。

黒「負けてしまいました。
 緑間君、付き合ってくれてありがとうございます。
 白石さんもこの後の練習もよろしくお願いします。」

緑「ああ。」
貴「うん、私も楽しみにしてるね。」

と言って解散。しばらくして合同練習の時間になった。
秀徳メンバーも誠凛も体育館には集合している。
リコさんに聞いたところ、私も体育館にいていいようだ。

高「今日の練習って何やるんすかねー?」
宮「誠凛の監督が考えてくれてんだってよ。」
木「へえ、あの変わったメニュー組むって噂の監督がか?」
大「ああ、他校のトレーニングメニューを知る機会なんてめったにないし、
 どんな練習になるか楽しみだな。」

高「Aちゃんは何をするか知らないの?」
貴「うん、私も聞いてない。」

でもバスケじゃないことは確かかも……。

日「大坪さん。」
大「ああ、日向か。」
日「合同練、よろしくお願いします。」
大「こちらこそ、よろしく頼む。」

と両校の主将が握手をする。

大「丁度、今日のメニューの話で盛り上がっていたところだ。」
高「日向サン!今日何やるんすか!?」

和成くんは…本当にコミュ力というか…
人見知りとかしなさそうだよね…。先輩にも気軽に話しかけてるし…。

日「えーと…オレらもまだ聞いてなくて…。」

相「みんなー!集まってー!」

とリコさんの掛け声でリコさんの周りにみんなが集まる。

相「今日の練習メニューは、ずばり!ドッジボールです!」

そう来たか……。
みんな『……ドッジボール!?」って誠凛ですら驚いてるし…。

大「まさか、別の球技を提案されるとは思わなかったな。」
宮「ああ。」

木「な、なあ…。」
相「どうかしましたか?」
木「それって、ウォーミングアップでやんのか?」
相「いえ、ちゃんとした練習ですよ。」

そのリコさんの言葉に「マジで…?」と驚く宮地先輩。

相「はい、マジです。」
貴「なるほど!ボールコントロールはもちろん、瞬発力や
 動体視力を鍛えられるってことですね。」
相「そういうこと!やっぱ、秀徳のマネージャーさんは違うわねー!」

なんか、抱き着かれました……。

大「…ふむ、なるほどな。」
木「日向、誠凛っていつもこんな変わった練習してんのか?」
日「いつも…ってワケじゃないですが、たまにありますね。」
木「そうか、ウワサには聞いてたけどすげーな。」

確かにリコさんはすごい…。私もリコさんからたくさん吸収しなきゃ!

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作者名:甘味処〜奏多〜 | 作成日時:2017年3月5日 10時

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