《緑間真太郎編》もしも『黒子のバスケ』に１人の少女が存在したら〜 番外編

７−３ ページ27

赤「すみません、大坪さん。失礼します。」
大「はは、構わないさ。」

赤「じゃあな、真太郎とA。」
緑「ああ。」
貴「うん。」

そして、洛山と別れて食堂へ着いた私たち。

高「今日のランチは何だろな〜♪っと！」
緑「今日は洋食セットが選べるようなのだよ。」
貴「変に洋風のデザートさえ付いてこなければ満足かな。」

もしあったら、真太郎にあげよう……。

大「エビフライランチ、ハンバーグランチ、ビーフシチューランチ…
　どれも美味そうだな。」
宮「オレはエビフライにしよ。」

すると何か奥のほうでざわざわと声が聞こえる。

木「ん？向こうが騒がしいな。」
高「あれは……桐皇？」

あー、ほんとだ。さつきとか、青峰くんとか桜井くんがいる……。

桜「ああぁ…スイマセン、スイマセン！ボクにはやっぱり無理です！
　青峰サンが自分でやるのが一番です！」
青「あ？お前器用だし、こういうの得意そうじゃねえか。」
桜「えぇ…でも、もし失敗したら青峰サンに申し訳なくて…。
　やっぱりここは自分で…。」

桃「そうだよ！それに失敗したらしたで、青峰君絶対文句言うでしょー。」
青「あ？別に言わねーよ。良、出来たら向こうの席まで持ってこいよ。」
桜「あ、青峰サ〜ン！」

なんか、桜井くんが青峰くんに良いように使われているように見えるのは気のせい？

高「アレ、何の話だろ…？」
緑「器用なほうが有利なゲーム性、失敗することによる不利益…
　だるま落としに違いないのだよ。」
貴「ここ食堂だから……。」

よくここで、だるま落としが思いつくよ…。

高「ま、聞いてみるのが一番だよな！なになに？何の話してんのー？

とスタスタ歩いていく和成くん。いや、すんなりいくね…。

桃「あ、高尾くん。実はね、デザートのソフトクリームが…。」
高「ソフトクリーム…？」

あの雰囲気に溶け込むの、早くない？

桜「今日のランチのデザートがソフトクリームなんです。」
桃「このソフトクリーム、どこまで盛ってもいいんだけど…。」
桜「でもコーンはひとりひとつまでって決まりがあるんです。
　たくさん食べたかったら、丁寧に、綺麗に巻かないとちゃんと盛れなくて…。
　青峰サンはボクのほうが上手くできるだろうって言うんですが…。」

高「なるほどー、器用なんちゃらはこの話だったのかー。」
桜「はい、でも失敗して崩れちゃったらどうしようかと…。」

７−４→←７−２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す