《緑間真太郎編》もしも『黒子のバスケ』に１人の少女が存在したら～番外編 (ページ24)

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練習が終わった秀徳メンバーたち。

高「はぁー、小金井サンとのパス練、超楽しかったー。」
宮「お前らうるさすぎ。真面目にやれよ。」
高「サーセン！」

宮「白石も近くにいたなら注意しろよな。」
貴「どうせあの人たち、私の注意聞きませんから。
　宮地先輩なら、和成くん黙らせること可能なので。」
宮「オレは道具か！」

なんか、私まで怒られた……。

高「真ちゃんは、伊月サンとだっけ？どうだった？」
緑「……練習自体は実のあるものだったのだよ。」
高「うん？練習自体は？」
緑「…………。」

『ダジャレが酷かったのだよ』とか心の中で言ってそうな顔……。

木「大坪。誠凛との練習は午前中で終わりだよな。」
大「ああ。午後は明日の海常戦に向けて、秀徳(ウチ)だけで練習だ。
　夜はミーティングスペースでスカウティングをするぞ。」
高「明日に向けた、作戦会議ってことっすね！」
大「ああ。追い込みをかけていくぞ。」

『おお！』

そして夜のミーティングスペース……。

宮「今のところ、巻き戻して。」
高「了解っす！」

私たちは何度もＤＶＤを見返している。和成くんは操作係っぽい。

宮「あー…やっぱり、黄瀬の突破力は厄介だよな。」
大「コピーは、試合中どう化けるかわからないから
　場合によっては何人かで抑えることも考えないとな。」

貴「……そうですね。私の分析力だけでは、予測困難です。
　ただ、黄瀬くんだけではありません。注目して見落としがちなのが、
　アウトサイドからの得点源ですね。笠松さんと……森山さん……。」

宮「……森山のスリー、改めて見てもヘンテコなフォームだな。ペース崩されるわ。」

あのスリーは…本当に独特なフォームだ。
なぜ入るか、なんて、ほとんど真太郎の３Ｐや青峰君の“型のないシュート”のように
自分自身が持っているものだから、入るんだろう。

高「３Ｐ勝負なら真ちゃんが負けるわけないじゃないすか！
　明日もガンガンパス回すから、ビシっと決めてくれよー。」
緑「…フン、誰にものを言っている。当然なのだよ。」

翌日……。

大「今日はよろしく頼む。」
笠「ああ、こちらこそ。」

両校の主将の挨拶。

黄「緑間っち。ぜってー負けねえっスよ！」
緑「それはこちらのセリフなのだよ。」

両校のエースの挨拶。

高「よっしゃ、そろそろ試合開始だな。」
大「よし、気合入れていくぞ！」

『おおっ…！」

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