ヤンデレな彼らに追われて…【短編集】

先生の言う通り 〜神宮寺寂雷〜 ページ7

病院が閉まる時間、Aは裏口のドアから病院の中に入る


「やぁ、待っていたよAちゃん」

「あ、寂雷先生！」

病院に入ると中で神宮寺寂雷が待っていた。


「うん、顔色も良くなったし上手に学校生活を送れているんだね」

「はい！寂雷先生のおかげです」

「それは良かったよ」


そう言うと寂雷はAの頭を撫でる
Aは週に3回こうして寂雷とカウンセリングを行っている。
元々Aは内気で人と話すことが出来なくて学校でも浮いていた。
だが、カウンセリングを受けることによってだんだんとクラスに打ち解けるようになったのだ。


「先生のおかげで毎日が楽しいんです！この前も先生の言う通りにしたらとっても上手くいったんです」

「そうかい」


嬉しそうに話すAの姿を見てホットしたように診察の紙に色々と書き込む


「でね！もうカウンセリング受けなくても大丈夫だねってお母さんが言ってたから来週で終わりにするって！」

「…え？」


寂雷は持っていたシャープペンシルの芯をポキッと折ってしまった


(まずい…このままだとAとは二度と会えなくなってしまう…どうすれば、ドウスレバ…)


寂雷は何か閃いたのかAに言った


「そうだね、でも一度Aちゃんのお母さんとも話して見ないと分からないから時間か良ければ明日お母さんと一緒に来てもらえるかな？」

「はい！」

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