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◆ on a quiet night 2 ◆ ページ43

カウンターにて、お茶を嗜むだるま。
その傍らにはワイングラスとワインがあり、おつまみも添えられている。

雨に邪魔されたものの、デートはだるまの中では続行しており、こんな事もあろうかと酔いにくいが美味、そしてAの好みであるワインを発注したのだった。
風呂上がりのAを待っているとガラッと戸が開き、寝巻き用ワンピースに着替えたAが姿を現す。


「…ん?どうした、A」


何処か怯えて、怖がって、深刻そうな表情を浮かべているAに声を掛けるも反応は無い。彼女が向かったのは部屋の消灯ボタン。


「…?」


ポチッと部屋の明かりを消すと部屋自体は暗くなるが壁2面が全面ガラス張りになって、数分前に雨が上がり分厚い灰色の雲から月明かりが再び、降り注いでる為そこまで暗くは無い。

Aの不可解な行動に首を傾げているとAはガラス張りの壁の前でぴたりと足を止めた。

彼女の肩は酷く震えており、ぽたぽたと汗が床に染みていく。再び、声を掛けようと立ち上がろうとすれば「そこから、絶対に動かないでください」と静止の声が掛かった。

躾られた犬のように、ぴたりと止まるだるま。
彼女が心配であるが彼女の意志を尊重するため動かずに茶を飲もうとコップに口を付ける。


「ぶぅッーーー!!!!!!」


含もうとした茶は全て口から吐き出た。
次いでに身体の力が不意に抜け、椅子から転げ落ちる。床と肘が思い切り接触するも今は痛みに割けるリソースは無かった。

だるまの反応は至極、当然である。
月明かりの下でいきなり、Aが己を着ていたワンピースを脱ぎ始めたのだ。下にはショートパンツが履かれていて、見えないものの…上は完全に見えており、柔らかそうな肌にぴったりと張り付くランジェリーが暗い中でも見事に映えていた。

思わず、見惚れてしまうその身体。
慌てて視線を逸らすもいきなり脱ぎ始めたAの行動の真意が読めず、脳処理が全く追い付かない。


「どっ、えっ、えっ…!!?ちょ、えぇっ!いや、待って、A、その、俺、そういうつもりならいいっちゃいいけど…!その、まだ気持ち聞いてないし…!!ちょ、あかんてぇ!!」


此方に背を向けながら、今度は上の下着を取ろうとするA。
風邪でも引いてしまったのかと困惑していると下着が取れ、


「えっ…?」




___________彼女の真意に気付いた。

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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです!ありがとうございます!こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります! (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです!!更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こりん | 作成日時:2023年10月29日 17時

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