◆ A loving day with you 3 ◆ ページ35
「この度はお見苦しみものをお見せしてしまい、誠に申し訳御座いませんでした…」
「別に気にしていないので大丈夫です」
「う"…それもそれでなんかぁ……」
私服に着替えただるまさんと葛葉さんが並んで謝罪をするも特にノーダメージだったので此方に問題はない。むしろ、だるまさんの方にダメージがあるのでは無いかと不安になる。
現在、外出中の凛月さんが作り置きしてくれていた朝ご飯を食べつつ、何インチかも分からない大きなテレビから流れるニュースを聴く。
『昨夜未明、人体の一部が岸に打ち上がっていた所を近くにいた男性が発見しました。警察によりますと、噛み傷がある事から鮫等の生物に食われた可能性があると見られており…』
朝のニュースにしてはかなりショッキングな内容でだるまさんがすぐさま、リモコンを操作する。近日に行われていた映画の初日舞台挨拶へと映像が変わった。
平和なニュースは1件もなく、ロスサントスの治安は相変わらず終わっているなと何処か俯瞰しながらもお味噌汁の味に舌鼓を打つ。
「どう、美味い？」
「はい。私の知ってるお味噌汁とはまた違う美味しさがあってとても美味しいです…あの、あんま顔を見ないで…貰えますか。その、すっぴん…でして」
身体に穴が開いてしまいそうなぐらいに見つめてくるだるまさん。運び込まれた時にアルスさんと凛月さんに協力して貰ってお風呂に入っているのだが、その時に化粧も落としている。
つまり、今はどすっぴんなのだ。流石に見られたくない。
「Aって化粧落とすとちょっと幼くなるんやなぁ。化粧してると大人って感じするけど…どっちもええな」
「物好きですね」
お味噌汁を飲み干し、朝ご飯を食べ終えると食器を片付ける為に立ち上がる。代わりにするとだるまさんが言ってくれたが丁重に断って、自分で台所へと持っていった。
すると冷蔵庫でお茶を注いでいた月島さんがふらっと近寄り、周囲には聞こえないような細々とした声で内緒話をする。
「俺、見ちゃったな。だるまさんが近寄った時、耳が真っ赤でしたよ。さっきはあぁ言ってたけど、本当は意識してました？」
「…気の所為です」
そんな事ない。
だって、男性の身体は兄弟と父の姿で見慣れてる。
「しっかしええなぁ…朝からAの顔を見れるなんて」
ちらりと脳裏に浮かぶのはだるまさんの白肌の身体に背中に掘られた羽のタトゥー。
…意識なんて、していないはずだ。
◇ I'm in love with you everyday ◇→←◆ A loving day with you 2 ◆
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
