◇ You mean the world to me 9 ◇ ページ18
｢んで、自分から捕まりに来たの？好きな女の子を誘拐拉致監 禁。それで出頭してきた。…お前、それだけじゃないんじゃないの？なんか、やったから警察署に来たんじゃないの？…まさか｣
｢違うっすよ！｣
｢だよな。だるまは女の子に対して妙に奥手だもんな｣
1部の詳細を省き、事の顛末を話しただるまはその場で捕まり、何度も見た牢屋部屋へと移された。対処して、話を聞いたわいわいの眼は鋭く、図星を突かれただるまは｢う"ッ｣と呻く。
｢てかお前も律儀やなぁ。わざわざウチまで捕まりに来るなんて｣
｢そりゃ…示しつかないっすよ。めちゃくちゃ怖い思いさせましたし｣
｢まぁ、女の子ひとり、深夜に出歩くのはまずいよなぁ。だるまが言うのも一理あるし、その嬢ちゃんも分かったならええでしょ。やり方は褒められたもんじゃないけど｣
拘留時間が過ぎ、わいわいがだるまが入らされた牢屋の鍵を開け、外へ出す。警察署内を歩き回りながらも2人の会話は続いていた。
｢でもええよな。俺、だるまの誠実な所好きよ。嬢ちゃんにも早く、気付いて欲しいな？｣
｢別にわいわいさんに好かれても嬉しくないっす。本命はAなんで｣
｢褒めたのに｣
朝日が登り始めたロスサントスには濃密な白霧が降り、光が乱反射して夜とは全く違う幻想的な朝である。
朝日を睨み付けながら、わいわいに見送られる形で外を出ただるまは今後の事に勘案しながら階段を下る。すると、1台のバイクが道路の片側に停められておりそこには、構成員のじゃすぱー。そして、だるまを見つけるなり傍まで駆け寄るAがいた。
｢だるまさん｣
｢エッ…A、なんでここにおんの？｣
｢警察に行ったと聞いて…｣
｢あー…うん。この通り、反省してきました｣
｢…ちょっとやり過ぎたのは否めないですが大半が私も悪いですし、その…｣
｢これは俺自身への戒めでもあるから気にせんで。｣
｢なんや、あの嬢ちゃん分かってるやん。ふぅん、そっかそっか！こりゃふたりがくっつくのも時間の問題やな｣
上段の柵に背を預け、2人の様子を伺うわいわい。
何処か安堵した様子で署内に戻っていく。
｢あのおっさん…｣
｢…？なんです？｣
｢いやなんでもない。つーか、Aじゃすぱーに何かされてへん？大丈夫？｣
｢え？いや、むしろじゃすぱーさんは私をここへこっそり連れてきてくれましたよ？｣
｢いやいやいやいや待ってよボス！ボスの女に手を出さないって！｣
｢違います。女じゃないです｣
◆ No one matters but you ◆→←◇ You mean the world to me 8 ◇
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うぱ(プロフ) - 設定とか言葉遣いとかとにかく全部が好きで一気見しちゃいました。特に不穏でこわこわなボスが大好き過ぎて何度もそこを読み返してます。臨場感が凄くて読んでいる時凄くドキドキしました。これからもこりんさんの作品を楽しみにしております。 (12月20日 23時) (
レス) @page14 id: ea61eec359 (このIDを非表示/違反報告)
こりん(プロフ) - ガガさん» コメントありがとうございます。そのように仰って頂けてとても嬉しいです！ありがとうございます！こちらこそ、作品を読んで頂き誠にありがとうございます。更新頑張って参ります！ (11月10日 19時) (レス) id: 56f635f916 (このIDを非表示/違反報告)
ガガ - とっっても面白いですわくわくして読んでます、続きが本当に楽しみです！！更新を楽しみにお仕事頑張れそうです、素敵なお話ありがとうございます🙏 (11月6日 13時) (レス) @page30 id: cfa21872f6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こりん
| 作成日時：2023年10月29日 17時
