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31話 ページ39

貴「泉く…」


そう言って彼に触れた途端


泉「…あぁあぁあ!!!!」

貴「!?(ビックゥ」


鳴「ど、どうしたの!?泉ちゃん?」


凛「本当…何…?俺眠いんだけど…」



そう言って、心配したみんなが色々と声をかけながら近づいて来たとき

泉くんはまっすぐ私を見てこう言った


初めてまっすぐ見てくれた…そう、喜ぶものではなかった


まっすぐ彼は私を睨みつけていたから_


泉「あんたは本当…毎日毎日…つきまとってて迷惑なんだよ!!!
思い出して貰う?何を?俺はそんなこと知ったこっちゃない!!」


貴「…っ…」

迷惑、それは分かっていた でも、本人に言われたらこのザマだ

私はただ震えて泉くんを見つめることしか出来なかった


レ「おいセナ!何もそんな言い方する必要ないんじゃないか?」

そう言ってレ〜くんは私の肩を抱きしめてくれた

あはは、本当 優しいなぁ、だからレ〜くんのことが大好きだったんだろうなぁ


司「そうですよ!お姉様はただ気分が悪そうだった瀬名先輩を気遣って声をかけただけじゃないですか!」

司くんも心配してくれるみんなも本当に優しい


でも

私はさっきの泉くんの迷惑、という言葉が頭をずっと回っていた


もしかしたら みんなに私は迷惑しかかけていないかもしれない


いや、今この場も もし私が居なかったらこうはなっていなかった筈だ


ま〜くんには毎日世話を焼いてもらっている


あんずちゃんにも、分かんないことは一から教えてもらっていた




真くんにだって、数え切れないほど迷惑をかけていた筈だ



なら、私は?私がここに居る意味って、ただみんなに迷惑をかけるため?


泉「うるさいなぁ俺はこいつが大っ嫌いなんだよ!!
顔見るだけでもイライラする…!!
邪魔だからさっさと目の前から消え失せろ!!!」


その後しばらくの沈黙が続いた

あぁ、やっぱり私って邪魔だったんだ、嫌われてたんだ

そう思うと、胸が締め付けられる


目の前でレ〜くんと泉くんが言い争って、泉くんが出ていった


そのあと、みんなが私の所に来て色々と声をかけてくれているみたいだけど…


息が出来ない

目の前も滲んできた


それまで棒立ちしていた私だったけど、今気がついた



ああ、私って今苦しいんだ


気がついた途端後ろにグラリと倒れこんだ

驚いたりっちゃんがなんとか支えてくれた

みんなが声をかけてくれる中、私は自分の

貴「ヒューッ…ヒューッ……」


という息切れの声を聞いて意識が飛んでしまった

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CosMos(プロフ) - 林檎飴さん» 面白いなんて…全然まだまだ未熟者ですよ!でも、そう言って頂きありがとうございます! (2016年5月14日 19時) (レス) id: c46e9942cf (このIDを非表示/違反報告)
CosMos(プロフ) - あいかのさん» お気に入り追加ありがとうございます!暫く学校が体育祭で今日終わったんですよ……また更新頑張りますw (2016年5月14日 19時) (レス) id: c46e9942cf (このIDを非表示/違反報告)
林檎飴 - とても面白いです!更新頑張って下さい!! (2016年5月14日 18時) (レス) id: 0899681908 (このIDを非表示/違反報告)
あいかの(プロフ) - お気に入りに入れました!!続きが気になって仕方ない!!更新を!← (2016年5月14日 16時) (レス) id: 666a567137 (このIDを非表示/違反報告)
桜華(プロフ) - CosMosさん» 私も紅茶部が良かったので本当に嬉しいですうぅ(´;ω;`) (2016年4月24日 17時) (レス) id: 8ee7cf5d7a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:CosMos | 作成日時:2016年4月3日 10時

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