第二十二夜 ページ24
兄上方と談笑して暫く。
どうやらバルバット王との会談を終えたらしきシン殿たちが宿に帰ってきたらしい。
「あら？兄上、どうやらシン殿がお帰りのようですよ」
蓮「え、もうそんな時間か？」
雄「では、我々も戻るとしよう」
そう言って兄上達はいそいそと準備を始める。
私と青櫻も使った茶器や小皿を片付け始める。
すると、支度を終えた雄兄上が声をかけてくださった。
雄「A、手伝うぞ」
「え、いえしかし、兄上はお客様ですから…お気になさらず」
ついつい兄上だからいいかと片付け始めてしまったけれど、やはりお帰りになるのをお待ちした方が良かったわね…まぁ、もう仕方のないことだけれど。
雄「そういうな。突然押しかけてきたのは我々だ。…この匙は彼方でいいか？」
「…ええ、そちらです。ありがとうございます」
こういった細かい気遣いのできるところは、やはり兄上の好まれる所以で、私も見習わなければと強く思う。
私たちを手伝ってくださる傍らで雄兄上は蓮兄上に先に部屋へ戻りシン殿をお待ちするようにと指示を出しておられた。
私も、あのように指示を出せるようにならなければ。
「後片付けまでしていただいて、ありがとうございました。…機会があれば、またおいでくださいね。」
雄「ああ、また来よう。…久しぶりに煌の菓子を食すことができた。ありがとう、A」
それでは、と雄兄上が部屋を出ようとしたとき。
蓮「あ、よかったまだ居た！」
「れ、蓮兄上？」
先程戻られたばかりなのに…忘れ物かしら？
雄兄上も疑問に思われたようで質問されている。
蓮「シン殿が、昨日の子供達と食事をするからAと青櫻も招待したいそうだ！」
3「私も、ですか？」
蓮「ああ！お前達も恩人だからもてなしたいそうだ！」
それはとても嬉しい申し出。
会談についてお聞きしたいこともあるし、お受けしようかしら？
「そういうことならば…喜んで、お受けしますわ」
兄上方に待っていていただいて、青櫻と共に身支度を済ませる。
そして外に出ると、私たちに気がついた蓮兄上が微笑んで呟いた。
蓮「お！きたな！バルバットの料理は絶品だぞ！」
続く
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あまね(プロフ) - ためいきつくくらいすきて゛す (10月10日 1時) (
レス) @page24 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - あまねさん» コメントありがとうございます。ただでさえ更新が遅いところに所用が重なりまして…お待たせして申し訳ありません。最高だなんて、ありがとうございます！本当にのんびり更新な作品で申し訳ありませんが、精一杯書いていきますのでこれからも応援してくだされば幸いです (8月23日 23時) (レス) id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - おい……まだかよ更新…おっそ…べっ……別にお前のくっっそ最高な小説待ってるわけじゃないんだからね！続き読みたすぎて発狂なんてしてないんだからね！！ (8月2日 16時) (レス) @page23 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
美奈(プロフ) - 冰輪さん» その通りです！こちらこそ、こちらをご覧いただきありがとうございました！不定期更新ではありますがどうぞ、これからも応援してくださると幸いです。 (7月22日 0時) (レス) id: 654a1bab90 (このIDを非表示/違反報告)
冰輪(プロフ) - 美奈さん» なるほど！じゃあ紅玉の姉達（名無し）から一人抜くみたいな感じですか！で、その一人が白瑛の姉、第一皇女になるって訳ですね！質問に答えていただきありがとうございました。 (7月22日 0時) (レス) id: 3dfd0d46a5 (このIDを非表示/違反報告)
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