3話 ページ3
セブルスside
ダイアゴン横丁。
新学期が近いからか、沢山の人で溢れかえっている。
人混みに紛れそうなAの腕を掴んで引き寄せる。
去年の事件があってから我輩と此奴の距離は少し縮まったように感じる。
グリンゴッツで金を引き出し、ローブにしまう。
「我輩もこれからノクターン横丁に行く。
君は好きにしていろ。」
「私は荷物持ちなんでしょ？1人で行かせるもんですか。」
有無を言わせない口調に渋々頷くと、満足そうに着いてきた。
「離れるなよ。」
「分かってるって。」
ダイアゴン横丁の反対に歩く。
賑やかだった通りは静かで暗いものに変わる。
店構えも怪しいものばかり。
道では気味の悪い、人間の生爪のような物を盆に乗せている老婆がいる。
「本当にここは薄気味悪いなぁ。」
全くだ、と応えようとすると、背後から気取ったような声が聞こえた。
「セブルス？セブルスか？こんな所で何をしている。」
「こんにちは、ルシウス先輩。それにドラコも。」
「君の隣に居るのは…これはこれは、Aじゃないか。」
「どうも。」
「二人は何の用事かな？」
「魔法薬の材料を買いに。」
「それはそれは。
私とドラコはこれからボージンアンドバークスに行くのだが…二人もどうだね？」
「我輩達は…」
「それはとても楽しそうですわ、ルシウス先輩。
是非御一緒したいです。
でも、セブルスは材料を買いに行くので私だけでもよろしいですか？」
「全く問題ない。では行こうか。」
どういうつもりだ、と言おうとしたがAに”ルシウスの動きを探るから材料買ったら迎えに来て”と言われて従う他無かった。
此奴は言っても聞かないから出来るだけ早く買い物を済ませて来ることに決めた。
「くれぐれも気をつけろよ、A。
ルシウス先輩は何をしてくるかわからん。」
「おっけー。」
そう言ってにこやかに手を振られた。
早く戻ってこようと少し駆け足でその場を後にした。
───
貴女side
「ホグワーツではドラコがお世話になっているようだな、A。
禁じられた森に行ったとか。」
「はい。
それについては貴族とは何たるかを僭越ながらお教えしました。」
「ドラコからも聞いたよ。
私の息子がそんなことも出来ないとは恥ずべき限りだ。
流石は純血のA家。
さて、ボージンアンドバークスに着いたぞ。」
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夜彩(プロフ) - 皆様、大変長らくお待たせいたしました！更新再開です！長い間待って頂いてありがとうございます。これからも創作に励んでいきますので、どうぞこれからも宜しくお願い致します。 (2018年11月4日 22時) (
レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - お久しぶりです、作者の夜彩です。実は今、編集するページが開けなくなっています。なので次の更新まで少々時間がかかると思いますので何卒宜しくお願い致します。 (2018年10月8日 20時) (レス) id: 3659269758 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2018年9月8日 22時
