第4話 ページ4
ナルシッサside
「それに対して満足のいく答えをしていなかったら、我輩は今こうしてここに座り、君と話をしていられると思うかね？」
「あの方がお前を信じておられるのは知っている。しかし…」
「あの方が間違っていると思うのか？それとも我輩が上手く騙したとでも？不世出の開心術の達人である、最も偉大なる魔法使い、闇の帝王に一杯食わせたとでも？」
ベラは何も言わなかった。
セブルスは再びグラスを取り上げ、一口すすり、言葉を続けた。
「闇の帝王が倒れたとき我輩が何処にいたかと、そう聞かれましたな。我輩はあの方に命じられた場所にいた。ホグワーツ魔法魔術学校に。
なんとなれば、我輩がアルバス・ダンブルドアをスパイすることをあの方がお望みだったからだ。闇の帝王の命令で我輩があの職に就いたことはご承知だと拝察するが？
あの方が消え去ったとき、何故お探ししようとしなかったかと、君はそうお尋ねだ。理由は他の者と同じだ。
我輩はあの方はもう滅したと思った。自慢できることではない。我輩は間違っていた。しかし、今更詮無いことだ。あの時に信念を失った者たちをあの方がお許しになっていなかったら、あの方の配下は殆ど残っていなかっただろう」
「私が残った！あの方の為に何年もアズカバンで過ごしたこの私が！」
「勿論、牢屋の中では大してあの方のお役には立たなかったがその素振りはまさにご立派…」
「素振り！私が吸魂鬼に耐えている間、お前はホグワーツに居残ってぬくぬくとダンブルドアに寵愛されていた！」
「少し違いますな。ダンブルドアは我輩に闇の魔術に対する防衛術の仕事を与えようとしなかった。どうやらそれが、ぶり返しに繋がるかもしれないと思ったらしく…我輩が昔に引き戻されると」
「闇の帝王へのお前の犠牲はそれか？好きな科目が教えられなかったことなのか？
スネイプ、では何故それからずっとあそこに居残っていたのだ？死んだと思ったご主人様の為にダンブルドアのスパイを続けたとでも？」
「いいや。但し、我輩が職を離れなかったことを闇の帝王はお喜びだ。
ダンブルドアに引き取られたA様の警護や身の回りの世話をしてきたことは勿論、あの方が戻られた時、我輩はダンブルドアに関する十六年分の情報を持っていた。
ご帰還祝いの贈り物としては、アズカバンの不快な思い出の垂れ流しよりかなり役に立つものだが…」
「しかしお前は居残った」
セブルスの声に初めて苛立ちの色が覗いた。
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真昼 - 最高でした！！一気読みしてしまいました！サラザールが好きなので、とても嬉しかったです！！ (8月27日 7時) (
レス) @page22 id: cd0b763249 (このIDを非表示/違反報告)
箱 - 素敵な作品ありがとうございます (8月10日 11時) (レス) id: 4edc0c80af (このIDを非表示/違反報告)
夜彩(プロフ) - ありがとうございます！これからもゆっくり更新していくので、どうか最後までお付き合いください！ (2023年3月23日 10時) (レス) id: bd39633a4b (このIDを非表示/違反報告)
イジー - 続編！おめでとうございます！全ての話が面白いです、これからも頑張って下さい！ (2023年3月23日 10時) (レス) @page2 id: c288b38476 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜彩 | 作成日時：2023年3月22日 16時
