___26話___ 神威side ページ26
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神威「ほんとに1人で風呂入れる?俺も一緒に」
「大丈夫です!」
恥ずかしそうに言葉を遮るA。ここまで回復してやっと安心できた。
あの瞬間を思い出す度 今でも血の気が引く。Aの意識が戻るまで、ろくに眠れなかった。
自分に負い目を感じてる。
今更後悔しても遅いけど…俺はさ、俺は、Aが一番苦しんでた時間に 他の女を抱いてたんだよ。
だから「謝らないで」なんて、止めないでくれ。
Aを救うことが、きっと俺に出来る唯一の償いだ。
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「んーっ…あったかい」
神威「ふふ、気に入ってるねこれ」
服の前ボタンを外して、肌を合わせながら眠るのが 随分気に入ったらしい。
最初はあんなに固まってたのに。
「…いつかは、この先もしてくれるんですか?」
神威「Aがして欲しいって言うなら、俺はいつでもそうするよ」
「じゃあ 今して欲しいです」
予想外の答えに驚いてAを見た。
普段なら絶対恥ずかしがって言わないのに。
神威「どうしたの今夜はやけに…あ、寂しい?」
首を横に降り 俺に抱き着くAの返事を待った。
「私の頭の中、神威さんでいっぱいになりたい。もっと、神威さんを好きになりたいです」
「好きになるのが怖い」と言ってたAが今、確かに「好きになりたい」と口にした。
一体どこで心境に変化があったんだろう。
「神威さんは絶対に、私を見捨てたりしません」
神威「…信じてくれるんだ」
その一言に色んな覚悟が詰まっている気がした。
全てを掛けて俺の傍に居ると、言ってくれたんだ。
神威「えっと、ほんとに今からいいの?」
「っ…」
神威「あらら、固まっちゃった」
耳元で問いかけると、動かなくなったAの頬を 軽くつついてみる。
やっぱりちょっと背伸びして言ったのかな。
神威「今日はやめて、また今度に_」
言い終わる前にキスで口を塞がれて、気が付けば真っ赤な顔で俺の上に跨ってるA。
神威「大胆だね… かなり無理してるでしょ」
何か焦っているように見える。震えてる手を握って 頬を撫でた。
神威「大丈夫だから、俺に全部任せて」
今まで女を抱く時には思い付きもしなかった思考が、どんどん湧き出てくるみたいだ。
もっと大事にしたい、もっと愛したい。
ゆっくり時間をかけて丁寧に。
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さな(プロフ) - 鈴さん» わわありがとうございます!(;;)誰かの救いになればと台詞を書いているので、そう言って頂けたり、鈴さんの励みになれたのがとても嬉しいです(∩´∀`∩) (2019年12月12日 19時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - 24話、神威さんの必死に生きてればこんなことだってあるさ、という言葉に励まされました(´;ω;`)キャラクターの一言一言が優しさと切なさを感じられて大好きです。 (2019年12月11日 23時) (レス) id: cc01498415 (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - さなさん» や、優しいかよ (2019年11月4日 21時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - すてーきさん» ありがとうございます。゚(゚^ω^゚)゚。夜はしっかり8時間以上眠ってくださいね…!()更新頑張ります! (2019年11月4日 21時) (レス) id: e49a683dbf (このIDを非表示/違反報告)
すてーき(プロフ) - まじ神作すぎます!更新楽しみで夜しか眠れませう、応援してます! (2019年11月4日 20時) (レス) id: 6bb493e780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さな | 作成日時:2019年10月6日 7時