東海オンエア短編。 (ページ29)

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｜(てつや) ページ29

「さぁてと、何しましょうかねー。」

『そうですねーー…』

Aが少し眠たそうに目を擦る。

「あれ、お嬢様眠くなっちゃいました？」

『お腹いっぱいになって何だか…』

ふぁっと小さくあくびをする。でも、大丈夫ですよ!と眠たそうなとろんとした目で言われる。

「無理はダメですよ、
少しだけ寝ちゃいましょう！」

てつやがおいでー。と手を広げる。
Aは顔をぶんぶんと横に振る。

『ベッドまで行く元気はないです…』

「どんだけ眠たいんですか…
じゃあ、わたくしがお運びしますよ。」

てつやがAに近づくと、しゅばっと椅子から立ち上がった。その辺にあった毛布をズルズルと引きずりながらソファで寝転び包まる。

「そんなにいやー？！
もーー…」

彼女が逃げたソファの前に屈み、目を閉じて眠ろうとしているAの顔を見つめる。

「こんな所じゃ風邪引いちゃいますよ。」

『少しだけ……だから…』

はいはい、と今にも寝そうな彼女の声でベッドへの連行は諦めた。そしてAの髪を優しく撫でる。

「おやすみなさい、姫。」

Aが寝ているその間、俺は少し休憩や編集をしていたりすると１時間経っていた。

そろそろ起こしに行きますか。
Aちゃんは寝起き弱いからなー、大丈夫かな。

ソファに行くと案の定まだすやすやと
寝息を立てて眠っていた。

また、ソファの前に座り優しく声を掛ける。

「お嬢様、起きてください。」

『………。』

無反応である。このぐらいの事は予想出来た。次は少し揺すりながら声を掛ける。

「お嬢様、聞いてますか？
起きてくださいー。」

『んーーー…』

嫌そうに唸っている。久々に聞いたけど
そんな所も可愛い…。

「Aちゃん、起き…」

『やーーーぁ……。』

揺すったらこんな甘ったるい声を出されてしまった。

………耐えろ!!俺！でも…あーーー…。