無派閥 無所属 無鉄砲 [ワールドトリガー ]

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「風間隊って3人だったんだね。」


「あー、Aは初めてか。

他のふたりみたの。」


「うん。」


ふたりのうちひとりはとても優しそうだった。

言うなれば好青年という奴だ。

しかし、もうひとりの方は全くの逆だった。

挨拶しても目も合わせてくれない。



「風間さん以外のふたりとオペレーターはお前と同い年だから、仲良くしろよ。」


「えー、あの髪の長い子とは絶対仲良くなれない！」


「菊地原はちょっと特殊だからなー。

まぁ、お前の狭い狭い交友関係を広げるチャンスだ。

頑張れよ、若者。」


「迅さん、おっさん臭い上に、

サラッと私のことディスったよね！？」



はははー、と笑いながら迅さんはどこかへ過ぎ去っていった。


まじなんなんだ、あの人。




「おー、ちび。」


迅さんの後ろ姿を睨んでいると、後ろから聞き捨てならないセリフが耳に飛び込んできた。



「米屋さん！出水さん！！」

振り返ると顔なじみのふたりが。


「あれ？学校は？」


「明日から夏休みだから今日は午前中で終わり。

お前、ちゃんと把握しとけよ。」


出水さんにわしゃわしゃと頭を掻き回された。


「お前、メシ食った？」


「食べてないです！！

防衛任務だったんで！！

お腹空きました！！」


「じゃあどっか食いに行くか。

食堂でもいいけど、混んでそうだし、

せっかく学校終わったから外で食べたいよなー。」


「じゃああそこ行こうぜ。」


あそこ？


「カゲさんの？」


「そうそう。」


カゲさん？


え、待って。

話についていけない。



「安心しろ。

話についてこれなくても、

俺たちについてこれたらうまいもんが食えるから。」


「なんか仲間外れにされた気分！！」






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