無派閥 無所属 無鉄砲 [ワールドトリガー ]

13 ページ13

みんなでクッキーを食べていると、

ピンポーンと、太刀川隊の呼び鈴がなった。


「お、だれかなー？」


太刀川さん出てよー、

と柚宇さんがクッキーを食べながらドアを指差す。


「ったく、しゃーねーなー。」


太刀川さんはクッキーを2、3枚持ってロックを解除した。


いや、どんだけ食い意地張ってんだ。


それにだれか確認してから開けないと、無用心だ。

いつか、開けた時に包丁で刺されるよ。

ブスッと。


なんて失礼なことを考えていると、開いたとびらから小さな男の人が出てきた。


「おい、太刀川。

ちゃんと相手を確認してから開けろ。

なんのためのドアホンだ。」


「あ、風間さん。」



入室早々、太刀川さんに正論をかました男の人は風間さんと呼ばれた。


ふむ、風間さん。

聞いたことあるような、ないような。


と、悶々と考えていると、風間さんとやらがこちらを見ていた。


「隊員が増えたのか？」


「そうそう。

うちの新隊員の、えーっと、名字なんだっけ。

まぁ、なんでもいいや。

なんとかA。」


まてまてまて。

いろいろツッコミポイントありすぎなんだけど。



「えっと、太刀川さん。

紹介するならちゃんとしてください。

えー、はじめまして、風間？さん？

上ノ瀬Aです。

太刀川隊には入隊してません。」



「俺より強くなったら入るっつてたじゃん。」



「そんなこと一言も言ってませんし、

第一！私、太刀川さんより強くなった記憶ないんですけど！！」



「えー、そーだっけ。

でも、お前この前俺に勝ち越したじゃん。」



「ほう。」



「太刀川さんはもう黙って。

話ややこしくなるから。」



.

14→←12

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す