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『ろ、魯粛殿?!』
心なしか、にやにやしているように見える。
どうしよう、嫌な予感しかしない。
「この部屋はどういうことですか、魯粛殿」
真剣な声色で張苞が聞いても、魯粛の表情は変わらないまま。
「お前たち二人だけで来たってことは、そういうことなんだろう?」
「ってめ━━━!!」
『張苞!!…一旦落ち着いて、ね?』
掴みかかりそうな勢いだった張苞を何とかなだめると、魯粛はフッと笑った。
「部屋を用意できなかったのはこちらに非がある」
もともと一人分しか用意してなかった、と告げる魯粛。
まぁ、たしかに。映画とかで見る使者は基本一人だし。
それが普通…なのかも知れないけど。
『あまり我々をからかわないでください』
馬鹿にされているような行為を冷静に対処できるほど、わたし達はまだ大人じゃない。
その日の夜は静かだった。
いや、お互いの寝る場所を決めるときはそれなりに賑やかだった。
『わたし床でも大丈夫だから!』
「女を床に寝かせられるわけ無いだろ?!」
そんな攻防が続き…結局折れたのはわたし。
『明日は、張苞だからね』
「おう」
『なんちゃって…えいっ』
折れたと見せかけてAは張苞を寝台側へ押し倒す。
「ちょ、おまっ、何すんだよ!」
張苞の問には答えず、ひたすらグイグイと壁際に寄せていく。
張苞がベッドの大体縦半分を占めた時。
『これで長い枕を真ん中に置けば、二人で寝れるよ』
そう言うなりAは抱きまくらのような長っ細い枕を真ん中に置き、それを挟んだ隣に自分が横たわる。
張苞がじーっとジト目でこっちを見てるのがわかった。
『お前な〜、って思ったでしょ?』
「んぐ」
『身体冷やしちゃいけないのも、床で寝かせられないのも、疲れてるのも、お互いおんなじなんだから』
えへへ、とAが笑うと、張苞は上半身を起こす。
そして枕を取り払い、Aを自身の方へ引っ張った。
「お前が壁際に行け」
壁際に寄せられたAも体を起こし、張苞の方を向く。
『…逃げないでね』
「わかってる、逃げねーよ」
『ん…おやすみ、張苞』
「あぁ、おやすみ…A」
お互い背を向けて布団に入り、眠りについた。
Aが規則正しい寝息を立てている頃、張苞はというと。
「(嫁入り前の奴と同じ寝台ってのはやっぱ駄目だよなぁ…はぁ)」
と、一人悶々と考えていた。
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愛華(プロフ) - http://uranai.nosv.org/u.php/novel/faggot13/ です！お願いします！ (2016年1月31日 20時) (
レス) id: a060b194fa (このIDを非表示/違反報告)
愛華(プロフ) - ありがとうございます!!数分後にURL載せますので、お願いします！ (2016年1月31日 20時) (レス) id: a060b194fa (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 愛華さん» コメントありがとうございます！ぜひこの作品もお仲間に入れていだけると嬉しいです。入れて頂いた時にはできればそのサイトも教えてください(^^)今後もよろしくお願いします。 (2016年1月31日 20時) (レス) id: 270663b07d (このIDを非表示/違反報告)
愛華(プロフ) - めっちゃ面白いです！今私、無双の面白い作品を集めて簡単に見れる所を作っています。ここも入れたいのですがよろしいですか？ (2016年1月31日 19時) (レス) id: a060b194fa (このIDを非表示/違反報告)
ちよ(プロフ) - 僑吉さん» コメントありがとうございます！続きは考えておりますが、多忙のため書きためられないのが現実です。今後も暖かな目で見守ってください。本当に、ありがとうございました(^^) (2015年9月3日 21時) (レス) id: 270663b07d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちよ | 作成日時：2014年12月26日 23時
