無敵のマイキーに好かれました。

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「 なるほどナ！！お前いいやつだわ、胸揉ませろ 」

「 黙れ、さっさとやるゥ 」






ダイニュウとツウブンが、
代入と通分に進化した場地。


正真正銘、場地圭介はバカです。



さっきよりはシャーペンが進む場地を横目に、
場地の部屋に目をやる。


そうすると少し、興味が湧くものを発見。



場地の隣を少しの間留守にして、

それを持ってきて『 あ？』って言う場地に
『 ね、』っと言ってそれを渡した。






「 場地くん、これかけてよ、みたい 」

「 メガネェ？かせよ 」






そう、メガネ。


わたしからメガネを奪うと、
躊躇いもなくかける場地。


得意げに『 はんっ、どうだ？似合うだろ？』って
笑う場地は、どこか面白くて笑みが零れる。


確かに、頭よく見える。よく見えるだけだからね。






「 ふへっ、…おっかしぃ、あんた意外と可愛いね 」

「 あん？かっこいいの間違いだろーが 」

「 もぅ、真顔で何言ってんの、ばぁああか 」






メガネ ＋ 場地 ＝ わたしのつぼ。

真剣にかっこいいだろって言う場地が可愛い。


久しぶりに笑って目から溢れる涙を拭うと、
『 なァ、』って場地がわたしを呼んだ。


『 んぅ？』って落ち着かせながら振り向けば、
場地の鼻先がわたしの鼻に触れた。


距離が、もう、ゼロに等しい。






「 お前が笑うと俺、幸せだ 」

「 へっ？」






至近距離で場地に見つめられる。

彼の言葉に、きょとん、とすれば、
可愛らしい八重歯を出して、にっ、と目を細めて
無邪気に笑う場地。


そうすると、
場地の大きな両手が、ふわっと優しく頬を包み込む。






「 バカみてェに笑ってろ、」

「 ばかにばかって言われた 」

「 っせェ、…お前の笑った顔は、俺の宝だ 」






無邪気に笑う彼の顔。

そんな彼のセリフに、きゅんって
ちょっとだけ、嬉しくなったのは事実。


そのセリフは場地らしくて
かっこいい、かっこいいんだけど。






「 んふっ、…だめ、メガネ、だめ、っ 」

「 テメェ笑いすぎだろ、抱くぞ 」






ナチュラルにセクハラしようとする彼の手を叩く。


そんなわたしは
ひとつの棚に、また気になるものを発見。



立って、近づいてみれば、


いつしかの
街中で撮ったのであろう、みんなの集合写真が飾られていた。






「 わあ、みんな幼い 」

「 あ？…ああ、それ創立記念の写真だわ 」






飾るくらい、みんなが大好きなんだなあって。







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