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バブーっとバイクの音。
そんな音を出した本人は、
少し、寂しそうに笑って口を動かした。
「 最近、夢見んの、同じ夢 」
「 夢？」
聞き返すと『 ん、夢 』ってもういっかい言う。
「 ケンチンも場地も三ツ谷も千冬も、
みーんなみーーーんな俺のとこにはいないんだ 」
「 …うん 」
「 でもただ一人、……ただ一人だけ、
優しく笑って、俺の名前を呼ぶ 」
「 ……ん、」
切なそうな、少し震えるマイキーの声。
らしくないな、なんて思いつつ、
後ろから、ぎゅう、と抱きしめれば、
『 ふは、かわいーことすんね 』って、
嬉しそうでも声は全然嬉しそうじゃない。
わたし嫌い、今のマイキーが。
そんなことを思いつつ、後ろから睨みつけてると、
『 話の続きな 』って口を開いた。
「 そのただ一人が、お前、Aなんだよ 」
「 ……わたし？」
そう言うと、
『 そう、お前 』って丁寧に肯定するマイキー。
難しいことは分からないけど、
マイキーが突き放さない限り、みんな
総長である、佐野万次郎に着いていく。
それはぜっっっったい、変わらない。
なのに、
みんながいないってことは自分から、
わざと、離すようにしたんじゃないの。
「 さっき、お前が海に飛び込んだ時、」
「 …あれは、ごめん 」
「 俺、お前が死んだらって考えた 」
「 勝手に死なせるな、ばか 」
ヘルメットのまま背中に、こつんっと、
優しく突っつく。
そうすると、『 わりぃわりぃ 』って笑った。
その後に、『 あん時、』って言葉を続けたマイキー。
「 感情が、心が、何もかもが無くなる気がした 」
「 っ、なにいってんの 」
「 もう、どうにでもなれって、なんも考えられねーの 」
困ったように、また、彼は笑った。
それと同時に、
___『 あなたはマイキーくんの、』
___ 『 心の在処みたいな存在なんだ！！！』
あの時のタケミッチの言葉が頭を横切る。
もうやだ、訳わかんない。
「 A、」
「 ん 」
「 お前だけは、…ずっと傍にいてくれ 」
「 …うん 」
「 お前は俺の、心だ、お前がいねぇとダメだ俺 」
そう言うマイキーは、
どこか、いつか、消えちゃいそうで。
そんな彼を、ぎゅうう、と
さらに強く抱きしめる。
「 おっ、出血大量サービスですか、胸当たってますよ 」
「 っさい、……今、だけ 」
「 …………ほんと、俺から離れないで 」
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真弥 - 夢主ちゃん口癖「ばか」になってそう笑笑 これからも投稿頑張って下さい！ (2022年12月10日 14時) (
レス) @page25 id: 5ace0f76be (このIDを非表示/違反報告)
こはね - あの、この作品と関係なくて申し訳ないんですが、｢マイキーとシジュウハッテ｣の続編とリクエスト編？のリンクを貼っていただけないでしょうか？ (2022年1月30日 8時) (レス) id: 7f91654289 (このIDを非表示/違反報告)
夜空と暁(プロフ) - おーい、夢主ちゃん何カップ？？wめっちゃ面白いです。更新頑張ってください！！ (2021年8月25日 17時) (レス) id: 3b02c3cd6d (このIDを非表示/違反報告)
獅子丸(プロフ) - このお話読んでたら、私まで夢主ちゃんのお胸揉みたくなりますｗｗ更新頑張ってください！応援してます！ (2021年8月21日 15時) (レス) id: f73ab42924 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - イザナくんとの絡みも見たいｯｯ！ですｯｯ！！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆた
| 作成日時：2021年7月28日 14時
