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■ side . 場地
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俺の千冬のカノジョ。
「 松野千冬ヤキモチ作戦どう?わたし天才?」
「 しんねー 」
にひひひ、と笑みを零すコイツを見ながら、
何気、成功してんじゃね、って心の中で一言。
放課後。
いつも通り、千冬を待つ教室で
いつも通り、コイツと2人っきりの時間。
お前が便所行ってる間、
『 場地さん、すんません、あいつは俺にしか手が負えないっスよ 』
って、よく分かんねぇけどそう言われた。
少なくとも気にかけてんじゃね?知らねぇけど。
そんなことを思いながら参考書に目をやると、
前の席に座るコイツから感じる視線。
ふと、気になってそっちを見れば
両腕を机について頬杖を付きながら俺をじとって見つめていた。
「 場地って何気、顔いいよね、顔だけ 」
「 お前もだろ、顔だけ、顔だけ女 」
「 あ?ぶち殺すよ?」
「 な?そーゆーとこナ 」
くくって笑えば『 きぃいいっ!』って
動物みてぇに威嚇するA。
最近、こいつとのこーゆー時間が楽しくて、
楽しくて楽しくて仕方がねぇって思う自分もいる。
「 よぉし!!次の松野千冬ヤキモチ作戦考えるぞー!!」
「 勝手にやってろ 」
ふふふふ、と気色悪ぃ笑いをするこいつは無視。
参考書に手を付けようとした時、
こいつの背中の教室の入口にいる千冬がいた。
千冬も俺に気づくと、
しーっと、口元に指を当てていて、
まあ、いっか、俺は千冬の味方だし。
そう思って千冬には気づかないフリをする。
「 お前いちいちこーゆーことしなくてもよくね?」
「 うーん、だって千冬にやられっぱなしはムカつくもん!」
「 普通にお互い気持ち言い合えばいいことだろ 」
「 なあにゆってるの?わたし、千冬のこと好きすぎてずっと好き好き好き!!って言ってるよ?」
「 だってよォ、千冬ぅ 」
参考書に目をやりながらそう言えば、
『 ど、どこから?!?』
って焦り出すA。
…かわい、とか思ったのは秘密で。
「 松野千冬ヤキモチ作戦ってなぁに?Aちゃん 」
「 あはは〜なんでしょうね?」
「 千冬をヤキモチ妬かせるための作戦 」
「 あはは〜場地さん何をおっしゃってらっしゃるの
」
「 いや、作戦の名前がもう物語ってんだろ 」
千冬はAの両方のほっぺたを摘むと
黒く笑って『 お前教えこみ足りねぇの?』って。
「 ひえっ、ば、場地しゃん、」
「 場地さんに迷惑かけんな、行くぞ 」
これがこいつらの日常。
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千冬推し! - かっこいい!!!!最後のところとかジーンってする!もうめっちゃ好きい!!!!!! (11月25日 17時) (レス) @page19 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
千冬〜 - 4ぬうカッコ良すぎる (11月25日 16時) (レス) @page1 id: 2875f094c4 (このIDを非表示/違反報告)
きい - キュンキュンしました!千冬大好きなんでもう本当に良かった!!!!!!!めちゃドキドキした!!!千冬大好きいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!!!! (11月24日 9時) (レス) @page13 id: 811719e6bf (このIDを非表示/違反報告)
うさ - めちゃくちゃきゅんきゅんしました…やばいです… (11月21日 20時) (レス) @page20 id: 1fc943b7af (このIDを非表示/違反報告)
のあ - よかったです千冬くんの可愛いさがもっと可愛い見えて来ましたなんかありがとうございます (4月30日 19時) (レス) @page1 id: fc0f03648c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆた | 作成日時:2021年8月4日 1時